ちょっと気になるお金のはなし

親ができる子どもへのお金の教育

吉住京子
メルボルン在住のオーストラリアでは珍しい日本人ファイナンシャル・プランナー。
難しいお金のことを分かりやすくアドバイスする「お金の専門家」として、個人からビジネス・オーナーまで幅広いクライアントを持つ。日本人コミュニティー向けメディアでの連載記事やセミナーなどでも活躍中。[ www.fpkyoko.com.au ]

小さい頃から家の手伝いをするとお小遣いをあげている家庭もあると思いますが、家の手伝いをするのは子どもでも家族の一員として当たり前。ではどうやって子どもはお小遣いを稼ぐのでしょうか? 
以前すごく頭のいい子どもを持つ親の話しを聞いたことがあります。小さい時からその子は本を読んで、その内容を話すことができたらお小遣いをもらっていたそうです。もちろん親も読書家なんでしょう。絵本や小説を読んだ場合は「その後どうなったの」と質問すると子どもに考える力がつきますね。一石二鳥です。

さて、成人した子どもには親として何ができるでしょうか?
オーストラリアでは30歳を過ぎても実家に住んでいる子どもも多くいて、日本人コミュニティーの中でも同じようなケースも多いと思います。そのような場合、家賃や食費はどうしていますか? 支払ってもらいますか? 独立するまでただで住ませてあげますか?

一般的に20歳を過ぎると成人と言いますが、学生の場合もあります。お金のない学生にチャージするのは難しいと思いますが、自分の生活用品や友達との旅行などはバイトのお金から支払うように伝えておきます。
フルタイムで働いている場合は家賃や食費を支払ってもらいます。手取りの10%が目安でしょう。自分の将来の為に貯金させたいのでチャージしない親もいるかもしれません。しかし実際世の中に出ると家賃を払わないということはありません、自分で食費や光熱費も支払うようになります。その準備をしているのです。
もらったお金は家計の出費に使ってもいいと思いますし、子どもに内緒で子どもの将来のために貯金してあげてもいいと思います。

子どもでも、大人でも、お金に対する正しいマインドセットを持つことが大切です。
その考え方を子どもの時から教えてあげるのが親としてできることだと思います。
きちんと世の中のお金のまわりかたを教えてあげてください。需要と供給、お金は価値のあるもの・サービスに対して支払われる、そのためには何らかの行動が必要になる。良いサービス、商品にはもっと高い代償が支払われる・・・などベーシックなことでいいと思います。 「その仕事は自分のJob descriptionにない」「自分は報酬をもらって当然」という若い世代を見ます。人に良いサービスをして、会社や世間に貢献してこそお金をもらえると分かって欲しいですね。