ちょっと気になるお金のはなし

退職後の30年と資産の運用方法

吉住京子
メルボルン在住のオーストラリアでは珍しい日本人ファイナンシャル・プランナー。
難しいお金のことを分かりやすくアドバイスする「お金の専門家」として、個人からビジネス・オーナーまで幅広いクライアントを持つ。日本人コミュニティー向けメディアでの連載記事やセミナーなどでも活躍中。[ www.fpkyoko.com.au ]

オーストラリアに長年住んでいてもやはり退職後は日本に帰国される方も多くいるようです。日本に帰っても、オーストラリアに残っても、資産をどう運用するべきなのかは大きな課題ですよね。
まず個人の状況によって税率や貰える年金の金額、ライフスタイルに必要な金額は違います。なので人から聞いた話や友達のケースが自分に当てはまると思うのは失敗のもとです。

リタイアメントプランは退職後20年〜30年とある老後への長期の計画となります。自分だけではなく、子供や家族への資産分余も視野に入れて考えなければなりませんし、将来状況もゴロッと変わる可能性もありますので、融通が利くプランを立てなければなりません。日本に帰るなら税金やタックスリターンなども避けたいですよね。

ここでみなさんがよく使う戦略方を紹介します。

1.スーパーアニュエーション。退職後にはアカウントベースドペンションに変更される方が多いです。スーパーでは投資の伸びへの税率は15%ですがペンションでは0%となります。ルールとしてはペンションを開始した際には最低金額を引き出すようになります。引き出したインカムは無税です。投資内容は自分で決めることができます。バランスによってはこれから長期のインカム源となるので、 守りながらも少しリスクをとって伸びを目指す投資方法を選んでいきます。

2.日本に帰国した際はオーストラリアでは非居住者となりますが、銀行の定期などは10%の税金を自動的にとってくれるので便利です。定期はかなりレートが下がっていますが、5%以上のリターンがあるタームアカウントなどもあります。毎月利率の支払いがあるので、生活費などのやりくりもしやすいですよね。

3.インピュテーションボンド。スーパー、生命保険、投資信託がミックスされたような投資商品です。投資は投資信託で、生命保険のように万が一の場合には無税で任命した人にお金を渡すことができます。税金は投資会社が自動的に支払うので、お金を引き出さない限り個人でタックスリターンをすることはありません。10年以内に取り出す際には税率の低い人に名義を変更して取り出すことも可能です。キャピタルゲイン税がないので名義変更も簡単に出来ます。10年以上してお金を取り出す時には税金はかかりません。目的としては現在必要でないお金を子供の将来や遺産分与、 自分の将来の万が一のために投資という形です。

この他にも色々とリタイアに使える戦略方はあります。一回プロと話し合って自分に何が合っているのか考えてみてみましょう。