ガン治療にいくら必要?
吉住京子
メルボルン在住のオーストラリアでは珍しい日本人ファイナンシャル・プランナー。
難しいお金のことを分かりやすくアドバイスする「お金の専門家」として、個人からビジネス・オーナーまで幅広いクライアントを持つ。日本人コミュニティー向けメディアでの連載記事やセミナーなどでも活躍中。
[ www.fpkyoko.com.au ]
年間3500万円かかるガン治療薬のオプジーボという薬が日本で話題になっています。利き方の仕組みが今までの薬と違い画期的で、夢の薬だと言われていますが、副作用と何よりも超高額なのが問題です。 私の母も3年前に大腸ガンになりました。患者とその家族は治るのであればどんな高い薬でも使いたいと思うのではないでしょうか?
120,000ほどの人が毎年ガンだと告知されていますが、医学はどんどん進んでいるので、治療をして良くなっている方の数も増えています。ガン発見から5年以上のサバイバルレートは66%になります。 幸い母も75を過ぎても元気にしています。しかし全ての治療方法や薬がメディケアや補助金でカバーされているわけではありません。2015年のニュースによると、PBACが薬に助成金を支給するかどうかのレビューは8〜9ヶ月かかるそうです。1年間10万ドルかかるメラノーマ治療の補助金ができるのを待って137人の方が亡くなったともありました。 精神的、身体的ストレスの上に経済的ストレスものしかかってくると本当に大変です。
そんな時のためトラウマ保険(リカバリー保険、クリティカルイルネス保険ともよばれている)を持っていると安心です。ガンや心筋梗塞、脳卒中のほか、大やけどや肝不全、血管形成、筋ジストロフィー、アルツハイマー、パーキンソン病など50ほどのコンディションをカバーします。80%以上のクレームはガンと心臓や神経系の疾患です。健康そうな日本人でも3人に一人はガンになり、2人に一人はガンで死亡と言われています。「30代でガンになった、40代で心筋梗塞で倒れた」という話はよく聞きます。そんな時お金があればゆっくり仕事を休んで休養したり、自分の好む最善の治療のオプションを選べると思います。保険金は自分の好きなように使えるので他州の良い先生に会うための旅費やハウスキーパーやベイビーシッターを雇ったりできますね。
VIC在住、喫煙されない方の$100kの月の保険料の見積もりです。
年齢 | 男性 | 女性 |
30歳 | $23 | $26 |
40歳 | $35 | $38 |
50歳 | $94 | $78 |
トラウマ保険は車の保険などに比べるとかなり安い保険だと思います。 しかし50歳を過ると高くなりますし、一回健康に問題が出てくると加入できなかったり難しくなったりします。
ですので出来るだけ若くて健康なうちに加入しておきましょう。