ちょっと気になるお金のはなし

びっくり2016年予算案の影響

吉住京子
メルボルン在住のオーストラリアでは珍しい日本人ファイナンシャル・プランナー。
難しいお金のことを分かりやすくアドバイスする「お金の専門家」として、個人からビジネス・オーナーまで幅広いクライアントを持つ。日本人コミュニティー向けメディアでの連載記事やセミナーなどでも活躍中。[ www.fpkyoko.com.au ]

5月3日に2016年予算案が提出されました。カジュアルで仕事をされている不定期所得の方、スモールビジネス、低所得者には良い影響があるようですが、スーパーのバランスが多い方、55歳以上でTTRペンションを持っている方、スーパーを使って税金対策している高所得者や個人で積み立てをしてきた方などにはデメリットが出てきそうです。

ポイント挙げてみます。

  1. 税金後の個人積み立てNon Concessional Contribution(NCC)は、これまで$180Kまで一年度でできて3年まとめて$540Kできたのが、ライフタイムキャップで一生に$500Kまでしかできないようになります。しかも2007年の7月1日からされたNCCも$500Kにカウントされます。
  2. 50歳未満は$30K、50歳以上は$35KできたConcessional Contributionが$25Kに2017年7月1日より下がる。今年度、来年度でできるだけ積み立てしましょう。
  3. 250K以上の所得(スーパーを含む)がある方はスーパー積み立て時の税金が15%から30%に上がる。
  4. 使わなかったCCを繰り越すことができる。$500K以下のスーパーバランスの方だけ2017年7月1日以降の利用しなかったCCの金額を5年繰り越ししてスーパーに積み立てできる。
  5. 65歳以上のスーパーの積み立てのワークテストがなくなる。
  6. 自営の方だけではなく、個人でもスーパーへの積み立てを税金控除として使うことができるようになる。
  7. Low Income Super Contribution に変わりLow Income Super Tax Offsetとして$37K以下の所得の方のCCに対しての税金は0%。最高$500がスーパーにかえってきます。
  8. スパウスコントリビューションの規制が緩くなる。
  9. TTRペンションの中の投資の伸びも15%の税金がかかるようになる。(現在0%)
  10. ペンションにスーパーから移せる金額が$1.6Mと規制がかかる。
  11. 32.5%の税率の上限が$80Kから$87Kに引き上がる。
  12. スモールビジネスの定義が$10Mに引き上がる。
  13. 2027年度に向けて企業の税金が25%に減っていく。
  14. 2017年から始まる予定だったチャイルドケアサブシディは2018年に延期。

退職に向けてスーパーにもっと積み立てをしようと思っていた方、TTRペンションを活用している方には大きな変化がやってきそうです。

自分の場合にはどうなるのか質問のある方はお気軽にお問い合わせください。