ちょっと気になるお金のはなし

読書してマネーメーカーになろう

吉住京子
メルボルン在住のオーストラリアでは珍しい日本人ファイナンシャル・プランナー。 難しいお金のことを分かりやすくアドバイスする「お金の専門家」として、個人からビジネス・オーナーまで幅広いクライアントを持つ。日本人コミュニティー向けメディアでの連載記事やセミナーなどでも活躍中。
[ www.fpkyoko.com.au ]

先日フェイスブックの創業者マーク・ザッカバーグが「2015年は2週間に1冊本を読むという挑戦を試みました 」というステータスを載せていました。若い億万長者の一人としてとしてトップに入っている彼は毎日忙しいにちがいない。子供も産まれて、本を読む時間などあるのか・・・っと私は思ってしまいましたが、 読書と成功者には強いつながりがあるようです。

皆さんもご存知だと思いますが、最近はスマホの普及でタダでさえ減りがちだった読書時間がますます減っているとのことです。調べてみると読書のメリットはいくつもありました。問題解決能力がつく、表現力が豊かになる、論理力がアップする、アイディア力がつく、人間力がつく、好奇心がよみがえる、そしてマネーメーカーになれるっという利点です。

読書量とお金持ちの相違関係があったのはご存知でしたか? 学がなくても一生懸命働けば成功できるという戦後の時代から今では情報で勝負するような時代となってきています。どうスマートに行動するのかも努力と共に必要になってきています。

2009年の日経新聞での調査では、「年収800万円以上の人は本代(月額購入費)は2,910円、400 800万円:2,557円、400万未満:1,914円であり、読書量は年収に正比例する。」というデータが示されています。ビルゲーツ氏やウォーレン・バフェット氏、ソニーの元会長出井伸之さんなどビジネスパーソンの多くが読書家だと言われています。
また「Business Management Degree」では、 富裕層と年収3万ドル(約300万円前後)以下の層について、以下のように発表しています。

・88%が1日30分以上ビジネス書などを読む(「年収300万以下層」は2%)
・63%が移動時間にオーディオブックを聴いている(「年収300万以下層」は5%)

読んだ本について話す相手がいることや、知識を応用できる環境も大切のようです。これは自分の理解と応用力を使い、情報を人にわかりやすくコミュニケーションすることで自分のものとしていくことができるから、そして相手のアイディアや思考も取り組んで実際の自分達の人生に当てはめてみるなど、情報を趣味以上の意味として捉えることができるからだと思います。

私の両親が「本と読む時間を取りなさい」「頭の引き出しに情報を入れておきなさい」といつも言っていますが、読書で得てきた情報を知識に変換させ、コツコツ情報と知識を積み重ねていく。そして問題や挑戦に立ち向かう際にその知識が活躍し、結果的に幸福感、充実感や成功につながると言えると思います。

皆さんも2016年はもっと本を読んでみてはどうですか?