ちょっと気になるお金のはなし

新しいスーパーのルール

吉住京子
メルボルン在住のオーストラリアでは珍しい日本人ファイナンシャル・プランナー。 難しいお金のことを分かりやすくアドバイスする「お金の専門家」として、個人からビジネス・オーナーまで幅広いクライアントを持つ。日本人コミュニティー向けメディアでの連載記事やセミナーなどでも活躍中。
[ www.fpkyoko.com.au ]

スーパーへ積み立てをするのに上限があるの知っていますか?
Contribution Capと呼ばれているものです。企業からの積み立てや自分の所得からSalary sacrificeする場合はConcession contributionと呼ばれていて今まで上限が$25,000です。上限というのは、これ以上積み立てすると税金がどっさり(31.5%)とかかりよくないですよ!っという意味です。個人積み立て(Non concessional contribution)のCapは$150,000です。これ以上すると46.5%の税金対象になってしまいます。

ちょっと難しいですね。
簡単に言うと、Before taxかAfter taxかの違いです。会社からの積み立てやSalary sacrificeは税金を個人で支払ってないお金ですよね、なのでこれはBefore tax。
所得を受け取り、税金を支払った後に個人で積み立てするのはAfter taxと覚えてください。

さて、50歳以上の方は2012年まで$50,000できたBefore tax contributionですが、過去2年間$25,000と下がってしまっていました。リタイアメントプランでスーパーへもっと多く積み立てして税金対策したいのに・・・っと思っていた方、2013年度から59歳以上の方は$35,000出来るようになっています。また、2014年の7月からは49歳以上の方も$35,000積み立て出来るようになります。

退職が近くなっている方はこの新しいルールを使って、もっとスーパーへ積み立てして税金対策とリタイアメント計画が出来ますね。