金継ぎ x 茶道 マインドフルワークショップ Vol. 7 & Vol. 8
「金継ぎ」と「茶道」。侘び・寂びの哲学に基づく2つの重要な日本の伝統芸術と工芸を融合させる独自のマインドフルワークショップが今年は11月5日と7日にアデレードで開催されます。毎回好評のこの1日ワークショップでは、金継ぎと茶道の歴史について学び、現代的な手軽な素材を用いた4時間の実践的なアート金継ぎワークショップを体験した後、茶道の実演と、和菓子を添えた抹茶の試飲をお楽しみいただけます。これまで参加する機会がなかった方も、リピーターの方も、是非この貴重なワークショップでマインドフルな体験をしてみませんか。
シドニーを拠点とする金継ぎアーティストの川田陽子さんと、アデレード在住でTAKEFUJIのオーナーであり裏千家茶道講師のローラー竹藤 宗榮さん。ワークショップを企画・開催するお二人に、コラボレーションワークショップが生まれた経緯やワークショップを通じて伝えたいことを聞いてみました。
<金継ぎ x 茶道 マインドフルワークショップ誕生のきっかけ>
ローラー竹藤 宗榮さん

陽子さんはJam Factoryに招待されてアデレードで金継ぎワークショップをされているのですが、2023年にプライベートワークショップを開催されるということをGo!豪!!アデレードで見つけました。そのワークショップに参加したのが陽子さんとの初めての出会いです。その頃私は、茶道の勉強はしていましたが、茶道の観点からではなく、焼物(器)愛好家、そして焼物のオンラインショップオーナーとしての視点から金継ぎのことを見ていました。日本から漆と金の金継ぎキットや金継ぎについての本を購入していましたが、実際に挑戦したことはなかったので、Go!豪!!アデレードでワークショップのことを知った時は運命だと思いました。陽子さんの金継ぎワークショップは本当に特別な体験でした。割れたお皿を一つに合わせる時には目ではなく手の感覚を使ったり音を聞いたり、また漆の代用品として使う接着用のパテは2つの素材を混ぜ合わせるために指で練り合わせるのですが、それは体温で温めて化学反応を起こさせないと上手くいかなかったりと、日頃は使わない視覚以外の五感に集中することが多かったのです。金継ぎの柄(線)の部分は細い筆を使って描いていくのですが、これがまた難しいのです。雑念や余分な力が入るとうまくできません。普段私たちは目から入ってくる情報に頼ることが多いと思うのですが、それ以外の感覚に意識を持っていくこと、そして一つの動きや工程に集中すること、こうしたところに私は茶道と金継ぎの共通点を感じました。
ワークショップにその日参加したのは幸運なことに私一人だったので、陽子さんとはいろんなお話をしました。金継ぎのことや茶道のこと、それ以外にもお互いの人生についてとか。そこで二人の波長がとても合ったんですね。2023年時点では、私はまだ茶道を教えられる資格はなかったのですが、その翌年には資格をいただける予定だったので、私の資格が取れたらぜひ一緒にワークショップを開きましょう、と陽子さんが言ってくださって、私は大喜びでぜひお願いします、と伝えました。そしてそれから一年後の2024年11月、ついに「金継ぎ x 茶道 マインドフルワークショップ」の第1回目を開催することになりました。それから、ありがたいことに毎年開催させていただいています。
<ワークショップで伝えたいこと>
金継ぎと茶道はどちらも禅の哲学を背景に持ちます。あるがままを受け入れる、という金継ぎと、あらゆる執着や雑念を捨て本質に集中する、という茶道。また金継ぎは、茶の湯における美意識に大きな変革をもたらしました。私たちのワークショップでは、400年という歴史の中での美意識、「わびさび」の変化を紐解き、日本独特の文化や美意識を身近なものとして楽しんでもらえたらと思っています。そして金継ぎや茶道を通して「意識の没入」を体験していただき、忙しくて情報が溢れた日常から少し離れて、心を空っぽにできる空間を提供できればと思っています。
川田陽子さん
私はシドニーを拠点にアート金継ぎの事業を展開しています。アデレードでは2023年から Jam Factory にて、そして2024年よりアデレード在住の茶道講師、竹藤宗榮さんとのコラボレーションで「金継ぎ x 茶道 マインドフルワークショップ」を毎年開催しています。
皆さん、金継ぎについてはご存じでしょうか。耳にされた事がある、又は日本で講座を受けて既に技術を学ばれている方もいらっしゃるかと思います。近年はオーストラリアでも大ブームになっている日本の工芸の一つです。金継ぎ自体の歴史はまだ浅いのですが、実は奥が深く、茶道から始まり、様々な伝統ある日本文化が関わっており色々な観点から金継ぎを楽しめます。技法も元来の通りの修繕、又は現代の私達の生活に合った仕上げをする繕い方、幅広い可能性があります。
私達のワークショップは、歴史と背景を学びながら、金継ぎが身近になり大切な品物を修繕する喜びを皆さんに感じてもらえる様に構成しています。
11月のワークショップでお会いできる事を楽しみにしています。
金継ぎ x 茶道 マインドフルワークショップ / Kintsugi x Chado Mindful Workshop
Vol. 7
日時:2026年11月5日(木)10:00am - 4:30pm
場所:Gallery Le Nuancier (The Mall, 166c The Parade, Norwood SA 5067)
参加費:$295 (材料代と軽いリフレッシュメント含む)
Vol. 8
日時:2026年11月7日(土)10:00am - 4:30pm
場所:Mitcham Community Centre (242 Belair Road, Lower Mitcham SA 5062)
参加費:$295 (材料代と軽いリフレッシュメント含む)
*予約はこちらから
*すべての道具と材料は提供されます。
*対象年齢は18歳以上となります。
*妊娠中の方にはお勧めしていません。
*代替合成素材(エポキシとゴールドメタル)を使用します。
*アレルギーのある方は事前にお知らせください。
*英語が主体のワークショップですが、日本人の方には日本語で対応しています。


