留学生インタビュー(小中高校)

豊かな国、オーストラリア ー 田口 泰雅さん(Taiga Taguchi / Year 8)

Glenunga International High Schoolに通う泰雅さんのアデレード生活は現在4ヵ月目。母親の由美子さんと2人での新生活は忙しくも順調に進んでいる。


新天地アデレード

アデレードで高校生活を始めた泰雅さんだが、実はアデレードに来る前は、同じ南オーストラリア州エアー半島にあるポート・リンカーンでYear7まで過ごしていた。現在は日本に単身赴任中だが、父親の越朗さんの仕事の関係でポート・リンカーンに生まれ育った泰雅さんは、これまでの生活を「時間がいっぱいありました」と振り返る。学校から帰宅すると日本語の勉強や空手、ピアノ、バイオリン、ゴルフなどの練習に精を出し、充実した毎日だったという。
アデレードで生活するようになって変わったのは時間の流れが速くなったこと。小学校の頃から続く由美子さんと二人三脚の日本語レッスンや学校の宿題に加え、週2回は居合術の稽古のためにノーランガまで出掛ける大忙しの毎日。でも大人に交じって長刀を振る泰雅さんは「400年の歴史のあるものを自分がやっているということが楽しいです」。


将来の夢

高校ではこれからディベートをやってみたいという泰雅さんだが、これまでずっと好きな科目は理科。なかでも人体のメカニズム、特に脳のはたらきに興味を持っている。きっかけは母親の知り合いからプレゼントされた、脳科学者ラマチャンドランの著書。以来、脳に対する好奇心はどんどん高まり、小学校のときには授業で羊の脳の解剖をプレゼンテーションして、クラスメートから"Dr. Taguchi"と呼ばれていたほどだという。去年のクリスマスにもやはりラマチャンドラン著の『The Emerging Mind』を贈られ愛読中だが、「自分はあまり器用ではないので、医者は無理」。泰雅さんの将来の夢は、脳の研究をしたり本を書いたりすることという。
泰雅さんはこれまで幼稚園からYear1にかけて度々"日本留学"を経験し、今では家庭で日本の学校の教科書や通信講座を利用した勉強も欠かさない。「日本にはこれから何度も行きたいし、住んでみたい」と語る泰雅さんだが、「日本以外の他の国も色々行って、でも最後はオーストラリアに戻ってきたい」。「オーストラリアは豊かな国」と表現する泰雅さんの故郷はやはりオーストラリアのようだ。


積極的に

Glenunga International High Schoolでももうたくさんの友達ができた泰雅さんが、これから日本から訪れる留学生に教えてくれたオーストラリアでの友達作りの秘訣は「シャイになってはダメ」ということ。自分から色々な人に積極的に話しかけることが大事だという。また、「オーストラリアの仲間たちはみなフレンドリーでスポーツ好き」とも。「先生も本当にみんないい人たちばかりなので、シャイにならないでどんどん話しかけてみてください」。

取材:2011年3月

留学先
Glenunga International High School(グレナンガ・インターナショナル・ハイスクール)
99 L'Estrange Street Glenunga SA 5064, Australia
http://www.gihs.sa.edu.au

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