留学生インタビュー(小中高校)

チャンスをつかむ 西巻 汐理さん (Shiori Nishimaki)

日本の中学校を卒業直後の2014年4月にアデレードで高校卒業留学を始めた西巻さん。最初は不安一杯の中での留学生活だったが、いまでは自信もしっかりとついて充実したYear 11生活を送っている。

留学のきっかけ
もともと小さい頃から海外に行くことが憧れだったという西巻さんだが、英語を身につけることについては冷静にその必要性を感じていた。「これからの日本はますます英語が必要になると思っていました。英語をマスターできれば自分への自信にもつながるし、社会にも貢献できる人間になれると思いました。だから中学校を卒業したら海外留学をしようと思っていたんです」。
周囲からは心配する声もあったが西巻さんの意思は固く、賛同してくれた母親の佐知子さんもガーディアンとして一緒に留学に同行することとなった。


不安を乗り越えて
「母親と一緒だったので安心感はあったのですが、実際に海外に初めて出てみると自分の中で"怖い"という気持ちがドンドン強くなってしまいました。英語も中学でそれほど勉強したわけではありませんでしたし...」。そんな不安が日本へのホームシックにもつながり、西巻さんは留学開始早々に挫折しかけときもあったという。でもそんなときに現地で出会った日本人や海外からアデレードに来た自分と同じような環境の人たちなどから、自分も最初は大変だった、私も同じような経験がある、という話を聞かせてもらったり励ましてもらったりするうちに「辛いのは私一人じゃないんだ」と思えるようになったという西巻さん。その後はゆっくりと学校や現地の生活に慣れるようになったという。


西巻さんはISEC(International Secondary English Course / 留学生向けの高校入学準備コース)に8ヵ月間通った後に現地のYear10のクラスに編入。交流の幅もさらに広がってローカルの人たちとコミュニケーションをとる機会も多くなったという。勉強面では難しさも増したが、「わからないところは先生に直接聞くようにしながら何とか乗り切りました」。自分で分からないことは誰かに聞けば答えてくれる、ということを自分の経験を通して学んだという。また、一番苦手だったという自己アピールにも徐々に慣れてきて、先生や友人とのコミュニケーションもよりスムーズになっていった。

日本の中学校時代はテニスで活躍していた西巻さんは、アデレードでも一般のテニスクラブに入って大会にも参加している。現在はディビジョン1という上級のカテゴリーで頑張る西巻さんだが、「勉強が追いつかなくなるのでテニスの練習は週に1回にしています。でも本当にいいリフレッシュになっています」とテニスをしていることが勉強面にもプラスになっていることを実感している。

高校を卒業したら
卒業後のことはまだ決めていないというものの、西巻さんは英語圏の高校を卒業するということを生かしてできれば英語圏の大学に進学するか日本の大学でも英語を生かせるようなところに進んでいきたいと考えている。

「お母さんが頑張って今の私の留学生活を支えてくれているので、それを無駄にはしたくありません。今心理学にとても興味を持っているので、将来は人の心理に関連するような仕事に就けたらいいなとも思っていますが、とにかく社会に貢献して活躍できる人間になりたいです」。

これから高校留学をする人へのメッセージ
「私もそうでしたが、留学するということはとても度胸がいることだと思います。でも度胸を持って始めてしまえば何とかなると思います。分からないことは自分から積極的に人に相談してください。そして、チャンスは必ずありますので、それを見逃さずに自分でつかむとることが大事だと思います。留学は辛いこともありますが、きっと頑張った分だけ自分の財産になると思うので、頑張って欲しいと思います。私も色々大変なことがあり今でもまだ悪戦苦闘中ですが、今は留学して良かったと思っています」。

取材:2016年2月

留学先
Marryatville High School(マリアットビル・ハイスクール)
170 Kensington Road, Marryatville SA 5068
http://www.marryatvillehs.sa.edu.au/

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