留学生インタビュー(小中高校)

達成感のあった留学生活 ー 金子 綾子さん(Ayako Kaneko)

日本の中学校卒業後に単身でアデレードに高校留学した金子さん。自ら選んだGlenunga International High Schoolでの高校生活は達成感に満ちたものだった。

留学のきっかけ

日本では中高一貫教育の私立学校に通っていた金子さん。そのため留学を考えたことはなかったが、メルボルンへの留学を検討していた姉と一緒に留学フェアに参加したことで、「留学」という選択肢が突如クローズアップされたという。姉は高校卒業後にビクトリア州に留学することになったが、姉と一緒の場所だと頼ってしまうかもしれないと思い金子さんは他の地域を検討。最終的には、高校留学で定評のあるアデレードに絞り、中学3年生の夏休みに家族でアデレードを訪れていくつかの現地校を実際に視察。そして決めたのがGlenunga International High Schoolだった。「生徒達がしっかりしていて印象が良かったです。シティからも適度に離れて落ち着いているところも良かったです」

充実した高校生活

2012年4月、いよいよアデレードでの高校留学生活を始めた金子さんが最初に入ったのはISEC (International Secondary English Course) と呼ばれる留学生向けの高校入学準備コースだった。ISECで2 3タームを過ごす留学生が多い中、金子さんは1タームでISECを修了、7月からはYear 10の現地クラスに編入した。「ISECに日本人は私一人だったので、かえって先生との距離も近くなって英語を伸ばすためにはとても良かったです」。アデレードに来る前に特別な英語の勉強をしていなかったという金子さんだが、順調な留学生活スタートとなった。

2013年1月にはそのままYear 11に進級したが、Glenunga International High Schoolは南オーストラリア州では唯一国際バカレロア(IB)ディプロマプログラムを認定する公立校のため、Year 11になるときに一般の高校プログラムもしくは国際バカレロア(IB)コースを選択することができる。金子さんはそれまで国際バカレロアについて知らなかったが、友達が選んだからということでIBコースを選択した。現地生徒と一緒になっての勉強は決して楽なものではなかったが、「英語で話したり勉強することは、同じことを日本語でやるよりも難しいです。でも結果が出たときはその分大きな達成感を感じられますし、できることも段々と増えていきました。夜遅くまで勉強しても苦にはならなかったですし、色々チャレンジすることは楽しかったです」。金子さんは前向きな気持ちで自分の留学生活をより実りあるものに作り上げていった。
また、IBコースの専用プログラムには校外でボランティア活動に従事するというものもあり、金子さんはレッドクロスなどのチャリティイベントやアデレード日本語補習授業校のボランティアなどに積極的に参加した。金子さんは「オーストラリアはみんなで楽しみながらチャリティやボランティアに参加できるのが良かったです」と学校の外でもオーストラリア生活を満喫したのだった。

これからの夢

Year 12になってからは毎日深夜まで勉強したというハードな高校最終学年も2014年11月の試験終了で一段落。「当分は勉強のことは気にしないでゆっくりしたいです。友達とたくさん遊びたいです!」。最後まで頑張った達成感と安堵感に満ちた金子さんだが、高校卒業後はオーストラリアかカナダの大学に進学して会計士を目指すことにしている。元々数学が好きで、IBコースに入ってからは経済について知ることが楽しくなったという金子さん。「日本に帰るのは英語をもっと完璧にしてから。先ずはこちらの大学に入って自分の可能性を高めていきたいです」。

最後に金子さんはこれから留学する人へのメッセージを残してくれた。
「留学は大変なこともありますがその分達成感も大きくてお勧めできます。他の国の人と会って違う考え方を知ることも楽しいですし、自分の視野も広がると思います。最初はできないことや間違いもあると思いますが、それは仕方ないものとして自分で素直に認められればストレスも溜まらないと思います。前向きに明るい気持ちで頑張ってください」

取材:2014年11月

留学先
Glenunga International High School(グレナンガ・インターナショナルハイスクール)
99 L'Estrange Street, Glenunga SA 5064
http://www.gihs.sa.edu.au/ 

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