留学生インタビュー(小中高校)

世界の人たちと関わりたい ー 石崎 樹里さん(Jolie Ishizaki)

東京都のプログラムでアデレードに留学中の石崎さん。世界の人たちと関わっていきたいーそんな希望をアデレードで実践している石崎さんには新たな目標が見え始めている。

留学のきっかけ

かねてから留学に興味を持っていた石崎さんは"次世代リーダー育成道場"の留学プログラムの参加者の一員として現在アデレードで留学生活を送っている。次世代リーダー育成道場は東京都教育委員会が設立した留学をチャレンジする都立高校生を支援するプログラムで、広い視野や高い英語力、チャレンジ精神や使命感などを身につけて将来日本を担い国際社会で活躍していく人材を育成することを目的としている。現在アデレードには次世代リーダー育成道場に選抜された74人の都立高校生がそれぞれ別々の高校、ホームステイ先に散って2015年2月から約1年間の留学の最中だ。

日本人の母親とスーダン人の父親を持つ石崎さんは、幼いころから外国の人と関わる機会が多く、海外に対する興味は強かったという。そして、新しいことを学ぶことが好きで、人と話をすることも大好きという石崎さんは、「世界の色々な人たちと話したい。そのためには英語をもっと伸ばさないといけない」と思うようになり、次世代リーダー育成道場に応募。厳しい選考をパスして留学の夢を実現させた。 

アデレードでの高校生活

オーストラリアは初めてという石崎さんだが、留学先としてアメリカ/カナダまたはオーストラリア/ニュージーランドという選択肢があるプログラムから自らオーストラリアを選んだ理由は「日本ではアメリカ人やカナダ人と会える機会の方が多そうなので」。

実際に来てみてアデレードは人がフレンドリーなところがとてもいいという。バス停やバスの中、お店の中などでも気さくに話しかけてくる人たち、バスを降りるときに運転手にサンキューと言うことを忘れない人たちの人との関わり方が印象的だという。

石崎さんは現在Year10のローカルのクラスで楽しく充実した留学生活を過ごしているが、最初はなかなか馴染めず静かに端っこにいて、話したいけど話せないこともあったという。しかし時間が経つにつれて「深く考えないで例え変なことでもとりあえず話してしまった方が良い」と気づいてからはクラスメイトともさらに仲良くなり、リラックスできるようになったという。

「ここでは自分自身を素直に表現できる気がします。とてもいい経験をしています」と、石崎さんはアデレードでの高校生活に手応えを感じている。

これからの夢

「できればこのまま卒業までここにいたいです」。生き生きとした表情で話す石崎さんは、アデレードでの留学を始めて一つの具体的なビジョンを持ち始めている。「こちらに来てからオーストラリア人と日本人の違いの大きさに気がついて『人間』に興味を持つようになりました。日本では考えてもいませんでしたが、今は心理学を勉強したいと思うようになりました。もともと将来は海外に住みたいと思っていたこともあって、今度は心理学を勉強するために留学をしたいです」。

アデレードを舞台にした道場で新しい夢が広がり始めている。

取材:2015年4月

留学先
Salisbury East High School(ソルスベリーイーストハイスクール)
50 Smith Road, Salisbury East SA 5109
http://www.sehs.sa.edu.au

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