オーストラリアのビザについて
角倉卓馬(Takuma Kadokura)
アデレード大学国際関係学部卒業後、オーストラリア国立大学で移民法のGraduate Certificateを取得。
兵庫県姫路市出身、アデレード在住歴14年。MIA会員、MARA登録番号0964518。
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オーストラリアのビザについて
移民の国オーストラリア
国民の20%以上が外国生まれという移民の国、オーストラリア。国籍を取得しないまでも永住権を保有して生活する移住者も多く、外国人の受け入れはオーストラリア経済と国家の成長に大きな影響を与え続けています。また、移住者の出身国は英国、ニュージーランド、インド、中国など様々で、オーストラリアに多種多様な文化をもたらしています。
主なビザの種類と特徴
観光や商用向けのETAS(イータス)をはじめ、オーストラリアには様々な種類のビザがあり、それらは「一時滞在ビザ」、「永住ビザ」、「ブリッジング・ビザ」の3種類に大きく分類することができます。
【オーストラリアのビザに関する詳細は、移民省のサイトへ ⇒ https://www.homeaffairs.gov.au/ 】
一時滞在ビザ(Temporary Residence Visa)
ビザの種類によって滞在可能期間や滞在時の条件(就学、就労など)が異なるので、目的に合ったビザを取得することが重要です。
学生ビザ(サブクラス500)
今まで7種類あったビザのサブクラスが、簡素化され1つにまとめられました。ビザの有効期間は通常、申請時に登録した学習コースの修学期間をもとに設定されます。また、学生ビザでは2週間あたり週40時間までの就労が可能です(学期中以外の休みの間はフルタイムでの就労可)。
ワーキングホリデー・ビザ (サブクラス 417)
18―30歳までで、扶養義務のある子どもがいない人が申請可能なビザ。最長滞在有効期間は1年間でフルタイムでの就労が可能ですが、一雇用主のもとでの就労は最長6ヵ月間という制約があります。就学は最長4ヵ月間可能です。、最初のワーキングホリデーでの在豪期間中、地方の指定地域で、果物や野菜の収穫の農作業や工事の労働作業などを3ヵ月(88日)以上した場合、2回目のワーキングホリデー・ビザ(有効期間1年間)の申請が可能となります。2019年7月より3回目のワーキングホリデー・ビザの申請が可能となる予定です。
TSSビザ 457ビザにとって代わったビザ。主にオーストラリアにある企業や組織に雇用される際に必要となるビザで、一般的には日本からの「駐在」などにも適用されます。ビザの有効期間は、Medium-termストリームの場合は最長4年間、Short-termストリームの場合は最長2年間です。オーストラリアの企業にスポンサーされ、ノミネートする職種がMedium-termにある場合は、TSSビザで3年勤務後、ENSの永住ビザを申請することが可能です。
フィアンセ・ビザ (サブクラス 300)
オーストラリア市民、永住者または有資格のニュージーランド市民と、オーストラリア国内で9ヵ月(=ビザ有効期間)以内に結婚の予定がある人が申請する一時滞在ビザです。
永住ビザ取得のためには、配偶者ビザ(暫定 / サブクラス820)を取得し、その約2年後に再度2人の関係について審査を受けた後、配偶者ビザ(永住 / サブクラス801)の発給となります。関係が3年以上の長期的な場合や、二人の間に子供がいて2年以上の関係がある場合は、直接永住ビザであるサブクラス801ビザがおりることもあります。
一時滞在ビザには、他にも研修目的のトレーニング・リサーチビザ(サブクラス402)や55歳以上の退職者で一定期間オーストラリアへの投資が可能な人を対象とした「投資退職者ビザ(サブクラス405)」など、様々なものがあります。
永住ビザ(Permanent Residence Visa)
一般的に「PRビザ」と呼ばれ、永住ビザ取得者(=永住権保持者)にはオーストラリア国民と同等の社会保障や教育、医療など一般的な権利が与えられます(選挙、被選挙権除く)。(オーストラリア市民権を得るためには試験に合格してオーストラリア国籍を得る必要があります)。
技術独立移住ビザ (サブクラス 189)
若くて技術と英語力があり、オーストラリア経済に貢献できる方を対象に発給される、最も代表的な永住ビザのひとつです。取得にあたっては、オーストラリアの専門職業リスト(*MLTSSL:Medium and Long-term Strategic Skills List)に載っている職業での実務経験においてオーストラリアの専門機関の査定に合格する必要があることに加え、年齢、IELTS、TOEFL iBTやPTE Academic等による語学力の証明、日本またはオーストラリアで取得した学位や職歴などが反映される「ポイントテスト」という審査でパスマーク(合格点)に達する必要があります。また、実際の申請はEOI提出後に移民省からインビテーション(ビザ申請への招待状)を受けた後のみ可能となります。
専門職業リスト(MLTSSL:Medium and Long-term Strategic Skills List)):
https://www.legislation.gov.au/Details/F2019L00278
雇用主指名ビザ (サブクラス 186)
高い技術や資格を保有する人が、オーストラリアにある企業からのスポンサーを受けて申請・取得する技術永住ビザです。取得にあたっては、先ず雇用主となる企業に関する審査が行われ、現地で雇用できない高い技術の人を求めていることや申請者の給与がオーストラリアのマーケットレートに見合っている必要があります。また、本人審査では、申請職種に関連した技術・技能・資格・経験、年齢(45歳未満)、英語力などが審査されます。
RSMSビザ (サブクラス 187)
雇用主指名ビザの地方都市版。指定の地方、地域にある企業にスポンサーされることで申請可能ですが、申請にあたっては、ビジネスビザを3年以上保持していない場合、先ずはスポンサー企業がある地域のRegional Certifying Bodyの審査(アドバイス)を受けて認定を受ける必要があります。(ビジネスビザを3年間保持し、同じスポンサーからRSMSを申請する場合は、Regional Certifying Bodyの審査が不要。)また、取得後はその雇用主の元で最低2年間働く義務があります。アデレードはRSMSビザの対象地域に指定されています。2019年11月にRSMSビザがなくなり、永住ビザにつながる一時滞在ビザ(サブクラス494)ができる予定です。
準州・地方都市技術独立暫定ビザ(サブクラス 489)
移民省指定の「地方 / 低人口増加地域」に3年間のビザ有効期間のうち2年間以上住み、かつ12ヶ月以上の合計期間に渡って週35時間以上フルタイム(もしくはパート2つまでの合計可)で仕事をするという条件を満たした後、永住ビザ申請資格が得られる「一時滞在ビザ」です。取得にあたっては、オーストラリアに市民または永住者として居住している親族、もしくはオーストラリア国内の州・準州からの指名があり、技術独立移住ビザ同様、オーストラリアの専門職業リスト(MLTSSL:Medium and Long-term Strategic Skills List)に載っている職業での実務経験においてオーストラリアの専門機関の査定に合格する必要があります。(州・準州からの指名を受けるための条件は各州・準州により異なります)。最終的には、年齢(45歳未満)、IELTS、TOEFL iBTやPTE Academic等による語学力の証明、高校卒業以降に取得した学位や職歴なども反映される「ポイントテスト」という審査でパスマーク(合格点)に達する必要がありますが、通常の技術独立移住ビザの合格点を満たすことができない場合などに有効なビザです。
このビザも2019年11月になくなり、新たにサブクラス491のビザができる予定です。
配偶者ビザ (サブクラス 801 / 100)
オーストラリア市民、永住者または有資格のニュージーランド市民か配偶者(*)が申請する「暫定ビザ」。通常2年後に永住ビザへの審査を経て、配偶者ビザ(永住 / サブクラス801 または オーストラリア国外で申請した場合は100)の発給となります。
*配偶者には「配偶者」のほか、「デ・ファクト」と呼ばれる事実婚(通常12カ月以上の同居が必要)、「婚約者」、「同性のパートナー」も含まれます。
ブリッジング・ビザ(Bridging Visa)
オーストラリア国内滞在中に新しいビザを申請する際、これまでのビザと新しいビザ取得までの「つなぎ」となるビザの総称です。そのため、ブリッジング・ビザを申請しておけば、新しいビザが下りるまでの間、不法滞在にならずに済むことになります。(オーストラリア国内で取得可能なビザを申請すれば、ブリッジング・ビザAを申請したことになります)。不法滞在すると、後のビザ取得に影響が出るばかりでなく、拘置や強制送還の対象となることもあるので注意が必要です。
南オーストラリア州とビザ
⇒ 南オーストラリア州で永住権取得のチャンス拡大
① 永住権のボーナスポイント
南オーストラリア州政府は、同州で学位や資格を取得した学生を高水準の教育を修めたと見なしているため、こうした学生に対して、永住権の申請時にボーナスポイントとして5ポイントを与えています。このボーナスポイントは、高等教育の資格を有することで得られる通常のポイントとは別に付与されるものですので、南オーストラリア州で学位や資格を取得する大きなアドバンテージとなっています。また、専門職業リストにない職種でも、南オーストラリア州で資格を有した場合、Supplementary Skilled Listと呼ばれる多くの職種をカバーしたリストから州スポンサーのビザ申請が可能になります。
② RSMSビザ、準州・地方都市技術独立暫定ビザ対象の「地方都市」扱い
アデレードは人口100万人を超える南オーストラリア州の州都でありながらも、移民省指定の「地方 / 低人口増加地域」に該当しています。そのため、申請者と雇用者にとってより負担の少ないスポンサービザである「RSMSビザ」、そして通常の技術独立移住ビザの合格点を満たすことができない場合などに有効な永住ビザ取得の第一歩となる「準州・地方都市技術独立暫定ビザ」を申請することが可能です。
南オーストラリア州に関するビザ情報の詳細:
Immigration SA http://www.migration.sa.gov.au
ビザの申請
オーストラリア移民省のサイトにはビザに関する最新情報やすべてのビザに関する詳細な情報が記載されている他、ビザの申請用紙のダウンロードやオンライン申請なども可能となっています。(オーストラリアの電子政府化により、ビザのオンライン申請化が進行しています。申請後の経過や取得後のビザの詳細もオンラインでの確認が可能です)。 オーストラリア移民省のサイト:https://www.homeaffairs.gov.au/また、ビザに関する相談や申請手続きの代行などは、専門の資格と知識をもったビザエージェントを利用すると安心です。オーストラリアではMARA(Migration Agents Registration Authority)に登録・認定されたビザ・コンサルタントのみがビザ申請に関する助言を行い、ビザ申請手続きを代行することが認められていますので、エージェントに相談する場合はまず認定されたエージェントかどうかをMARAのホームページ(www.mara.gov.au)で確認することをお勧めします。
*上記ビザ情報は2019年4月現在のものです。
*ビザに関する記事監修: TK Migration 角倉卓馬(MIA会員、MARA登録番号0964518)
アデレード唯一の日本人ビザエージェント TK Migration
TK Migrationは、アデレード初の日本人移民法コンサルタント角倉卓馬が運営するビザエージェントです。日本在住のお客様およびアデレード在住のお客様を中心に永住権取得やスポンサービザ取得のサポートをさせていただいております。
オーストラリアビザのことならお気軽にご相談ください。
ウェブサイト: https://tkmigration2.com/
Eメール: takuma.kadokura@gmail.com
角倉卓馬プロフィール
アデレード大学国際関係学部卒業後、オーストラリア国立大学で移民法のGraduate Certificateを取得。
兵庫県姫路市出身、アデレード在住歴14年。
MIA会員、MARA登録番号0964518。
TK Migration 利用者の声
お名前:渡辺 さゆり さん
ご職業:会社員
取得ビザの種類:PR(永住ビザ)
<TK Migrationを選んだ理由>
担当していただいた角倉さんとは以前からの知り合いでお願いしやすかったというのもありますが、それでなくとも「日本人が日本語で対応してくれる」ということはとても心強いものでした。同じ"移民"同士ということで、互いに理解しやすい立場だったことも良かったことだと実感しました。
<TK Migration に委託してよかったと思うこと>
SIRビザ から永住ビザの申請をお願いしましたが、当時は「永住ビザ取得には3 4ヶ月で取得できる場合もあれば、半年以上かかる場合もある」という情報を周りから聞いていました。
また、永住ビザの申請をエージェントに依頼せずに自分で申請、取得をした、という話しも聞いていて、最初は「自分たちでやってみようか...」とも考えたりもしました。ただ「間違いなく、問題なく手続きしたい」「一日、一分一秒でも早くビザを取りたい」という強い思いがあり、エージェントに依頼することに決めました。
実際に書類の作成などは想像以上に煩雑で大量にあり、書類の質問事項や記載させる内容の意図がわかりにくかったりと、度々頭を悩ませることがありました。それでも、その都度角倉さんの丁寧な対応にありがたみを感じながら着々と申請作業は進んでいきました。
角倉さんは、当初の私たちの「早く永住ビザを取得したい!」という気持ちを汲み取り、スピーディーな対応をしてくださいました。イミグレーション担当官に書類を提出したものの長い間"なしのつぶて"だと、改めてプッシュしてくれたり、でも「あまりプッシュが過ぎると心象がよくありませんから」とアドバイスをくれたり、私たちの焦りにも似たもどかしい気持ちをよく理解してくれ、うまく導いてくれたように思います。
<担当者について>
遂に私たちの永住ビザの取得の日、角倉さんはまるで自分のことのように一緒に喜んでくれたことは今でもとても良い思いでとして残っています。"ビザ取得"という同じ目標を持つ同志として、信頼できる方がいてくれて本当に心強かったです。
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お名前:吉崎 佑輔 さん
ご職業:障害者生活支援ワーカー
取得ビザの種類:PR(RSMS)
<TK Migrationを選んだ理由>
知り合いの利用したオーストラリア人の弁護士や中国人の安いビザエージェントなども最初は選択肢にありました。でも、面倒で分かりづらいビザのことを何でも日本語ではっきり理解しながら、失敗無く取得したかったのでTK Migrationを選びました。
<TK Migration に委託してよかったと思うこと>
ビザに関する情報はインターネットで調べればたくさんあります。
その種類の多さもさることながら、情報が最新のものではなく現行の移民法に合っていなかったりと、いろいろ混乱させられました。自分の場合は特に学校を卒業後に取得する職業資格のビザポイントが移民法の改正によって無くなったり、学校の都合で実習を延期させられたため卒業が更新した学生ビザの期限ギリギリになったり、と自分ではどうしようもできないことに振り回されて正直結構焦っていました。そこへ以前からバイトしていた会社からビザスポンサーになってもいいとの話をもらい、学生ビザが切れるまでの1ヶ月で大急ぎで申請することになりました。実際に申請にあたってスポンサー会社とのミーティングや情報のやりとり、会社に作成を依頼する書類やその細かな指示など、TK Migrationの仕事を目の当たりにして、「これは仕事をしながら空いた時間で自力でやってたら今頃ビザ切れてたな・・・」とつくづく思います。
<担当者について>
優秀です! TK Migration角倉さんの綿密なスポンサー会社とのコミュニケーションが常にメールで送られてきていたので進捗状況がすぐ分かり、それが安心にもつながりました。
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お名前:佐々木 春彦 さん
ご職業:会社員(経理部長)
取得ビザの種類:PR(RSMS)
<TK Migrationを選んだ理由>
数年前、別のビザの取得で卓馬さんにご相談をさせてもらったことがありました。その際は残念ながら、特に繁雑な申請を要するビザではないということが分かり、ビザ申請を依頼するまでには至りませんでした。しかしながら永住ビザ取得時には是非お願いをしようとその時から決めていました。理由はそのご相談させていただいた際に感じた真摯な対応とあらゆるカテゴリービザに関する豊富な知識です。
<TK Migration に委託してよかったと思うこと>
実際に今回の永住ビザ申請を依頼してからの卓馬さんの対応は適確かつ迅速でした。私たちが今回申し込み依頼をしたビザは申請前に別のステップを踏まなければならず、これには移民局とは別の政府機関からの認可を必要としていました。しかしながらご自身の豊富な経験を駆使し、わずか数日で書類をまとめ上げられました。その書類提出後から認可までに、先方からの問い合わせもありましたが、卓馬さんは今までに構築した幅広い移民コンサルタントの方々とのネットワークを駆使し、問い合わせからわずか数時間で問題を解決、その翌日にはビザ申請認可がおりました。その後のビザ申請書類作成時における我々への細かい心配りや丁寧な対応は言うまでもなく、とんとん拍子で書類作成は終了、そして提出という運びになりました。その後に要したビザ発給までの時間は6カ月~7カ月と、私達が申請した種類の永住ビザからすると少し長めの期間となりましたが、この期間中も責任感の強い卓馬さんは移民局に適宜プッシュし続けてくれました。実際にケースオフィサーがついた後、ここでも一つの問い合わせが先方からあったのですが、卓馬さんは長年のご経験から新たに必要となる提出書類をよくよく吟味され、ものの数時間で終了する運びとなりました。驚いたことにそれらの書類提出からわずか12時間後、私達のビザは無事発給されました。最後の最後まで冷静沈着かつ適切な対応、本当にありがとうございました。
<担当者について>
卓馬さんのビザコンサルタントとしての長年のご経験、知識そして他の移民コンサルタントの方々とのネットワークは、今回お力添えいただいた私達のビザ申請の中で必要不可欠なものであったことは言うまでもありません。また今回の全ての事柄に関する対応の迅速さは日本人移民コンサルタントだからできたのではなく、卓馬さん以外の方では誰も出来かねるものだと鑑みています。私達はビクトリア州のメルボルンから車で1時間半程離れた町に在住しています。アデレードから700キロも離れているから、ということを理由にメルボルンのコンサルタントの方にお願いする方法もありました。しかしながら今日のようにEメールや携帯等々、通信技術が発達した現在、住んでいる州は関係ないと思います。一番信頼のおける方にお願いすることこそが、ストレスなくビザの発給にたどり着ける最良の方法のはずです。私達の場合、その方こそが卓馬さんでした。心より感謝申し上げます。