Part 2 : 企業インタビュー <JAPAN Electronics>
2016年4月にオーストラリアのメルボルンで起業された若きビジネスマンにお話をお伺いしてきました。
企業名は JAPAN Electronics。オンライン上で日本の電化製品を海外在住の方々向けに販売されています。
JAPAN Electronics
www.japanelectronics.net
会社設立: 2016年4月
設立者 : 佐々野裕輔氏、黒岩よし氏
山田:それでは、さっそくですが、御社のご紹介をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。Japan Electronicsを設立されたきっかけをお教えいただけますか?
黒岩氏:はい。JAPAN Electronics (以下JE)は私、黒岩と、佐々野の両名で設立いたしました。JE設立のきっかけは、当時佐々野がメルボルンに在住していた時ソーシャルネットワークを活用し日本の電化製品を販売する機会があり、その際日本の電化製品の需要の高さに驚かされたことが理由です。その後、これまで如何にしてオーストラリア在住の方々が日本の電化製品を購入する手段があるのか調査したところ、購入方法が極めて限られているということに気が付きました。
購入する場所としては大きくオフラインとオンラインがあるかと思います。たとえばオフラインですと実店舗で日本の商品を取り扱っているお店が幾つか挙げられます。ただしロケーションも限定されており、郊外の方では中々足を運びずらいこともあります。
オンラインの購入チャネルについては現在、楽天、Amazon、eBayなどのショップがありますが、オーストラリア配送に対応している販売店は少ないです。さらに楽天、Amazonに関してはオーストラリアへの配送自体行っておらずかなり限定的です。eBayはというとUSドルによる支払い、さらには個人対個人のやり取りで、商品の品質や商品到着までの配送に対する不安があります。
これらを踏まえ我々JEは海外在住の方々に向けて、できる限り安価で、クオリティの高い日本製品を、安心して購入していただけるよう自社設立を決意しました。
山田:いいものを安く。とてもありがたいですね。私も、アデレードからメルボルンへ引っ越しする際に、できるだけ日本の電化製品を購入できるように探した記憶があります。
黒岩様、佐々野様のお二人で設立されたということですが、起業されるまでのお二人のバックグラウンドをお聞かせいただけますか?
黒岩氏:私は、もともと医大生として学んでおり、そこからずっとリサーチをするということは得意でした。医大生としての学びとは全く関係ないかったのですが、私は、小売りなどにも興味があり、今までに小売セラーなどの経験があったり、ファッション系でいうと洋服などを海外から輸入し、販売する。ということにもチャレンジしてきました。手順などではなく、やってみようと思ったら行動していくタイプの人間です。
対して佐々野は、アメリカの大学ではマーケティングを専攻、卒業後は日系通信大手から外資系のオンライン企業を経ており、各工程を順追って物事を進めていく、私にもっていないものを持っています。但し、これまで実際に販売側として小売の経験があるわけではないので、お互いが得意な部分を発揮できる関係でおります。
山田:では、御社の特徴をお伺いしていきたいと思います。御社は日本の炊飯器をはじめとする電化製品、また、スキンケアの商品など、いろいろとラインナップがあるなと拝見させていただきましたが、まずはどのような方にご購入いただきたいとお考えですか?
黒岩氏:そうですね、先んじては豪州での展開を中心に考えております。現地在住の日本人の方はもちろんですが、これまで日本に住んでいた、旅行で訪日したなどの経験を持たれている方々などに弊社のサイトをお使いいただければと考えております。いずれは他の国も視野に入れていくつもりです。
山田:楽しみですね。では、御社で購入するメリットと他社との差別化についてお伺いさせてください。
黒岩氏:はい、先ほど申し上げた通り、現在日本の製品を購入するとなった場合、選択肢にかなりの制約があります。オンラインではeBayなどでの購入に限定されてしまいがちですが、そこに我々JEが入ることで選択肢を増やせると考えております。
他社との差別化というご質問の回答としては、オンラインのチャネル比較としてeBayをあげますと、第一に個人対個人の取引ではないということ。我々はABN(Australian Business Number)を取得しており会社として皆様に安心して製品をご購入いただけます。
さらにお支払方法、セキュリティに関しても差別化要因はあると考えております。我々のサイトが展開しているプラットフォームについてですが、CRMシェア大手のセールスフォースクラウドを使っているため万全なセキュリティを期しております。さらにはお支払いに関してもクレジットカード決済はもちろんですが、Paypalもリンクできるようになっております。
山田:いろいろとありがとうございた。今後の御社のご活躍を期待しております。
まだ、設立1か月という若きビジネスマンのこのお二人の熱き思いと今後の可能性にインタビュアーとしてだけでなく、一人の同世代の仲間として、エールを送りたいと心から思います。私は、スポーツを仕事とし、活動する中で、このオーストラリアでチャレンジしています。ビジネスの世界でも、このように夢を抱き、チャレンジしてく若者たちの応援を同じこの地でできることをとてもうれしく感じました。今後もスポーツ関連だけでなく、様々なチャレンジャーにお話をお伺いしていきたいと思います。
楽しみにしていてください。
ラクロスプレイヤー 山田幸代
山田幸代
1982年8月18日生まれ。滋賀県出身。中学、高校時代はバスケットボール部に所属。高校時代は3年連続で全国大会に出場。チームのキャプテンも務める。京都産業大学時代にラクロスに出会い、持ち前の負けん気の強さと、バスケットボールで鍛えた判断力や瞬発力を活かして2年生の時に年代別日本代表に選出。その後は数々のタイトルを獲得し、2005年には日本代表としてワールドカップに出場、5位入賞に貢献。同年、大学を卒業して某大手通信会社に就職。社内でトップセールスを記録するなど、プロ活動を始めるまで営業職とラクロスを両立する。2007年9月にプロ宣言し、2008年からオーストラリア・アデレードの強豪チーム"Wilderness"に所属。2017年W杯にオーストラリア代表として出場して、金メダルを獲得する事が当面の目標。
オフィシャルブログ:http://s.ameblo.jp/sachiyolax/ Instagram: lacrosseplayer_sachiyoyamada