法律相談室

法律についてオーストラリアで注意すること

東田予志也(Yoshiya Toden)
下関生まれ広島育ち。小学生の時、両親、兄と4人でアデレードに家族移住。
アデレードでの生活は今年で26年目になる。アデレード大学ロースクール卒業後2008年に弁護士資格を取得。現在はRICHARDS LEGALのパートナー弁護士として活躍している。
[ richardslegal.com.au/yoshiya-toden-jp/ ]

オーストラリアで生活していくとき、長くなればなるほど文化、制度、習慣、考え方の違いからくる様々なことに出くわします。『郷に入れば郷に従え』の諺にもあるように、この国で問題を避け、快適で安全に暮らして行こうとすれば、この国の人々の考え方や、ビジネスのやり方、個人の権利と義務などをよく理解し、それに則って行動しなければなりません。

全て記録、証拠、ドキュメントが大切

オーストラリアでは多くことをメールでやり取りし確認します。メールは手紙と同じように扱われる大切なドキュメントで法廷でも使われます。もし電話などで相手の確認が取れない場合でも、何時何分 誰と何について話したかの記録をメモしておいて下さい。

すぐに『はい』と言わない、サインしない

相手に迷惑をなるべくかけない、相手の意向に沿うことが良しとされる日本の文化に慣れているので、よくわからなくても、つい『はい』と言ってしまうことがあります。しかしオーストラリアでは、わからないことは正直にいうことが当然です。内容がよくわからないものにサインしないで下さい。そのような場合は『少し考えさせて下さい。』というのが普通です。

すぐに謝らない

日本はいろんな場面で『すみません』と言うことが多い謝罪の文化の国ですが、欧米文化圏のオーストラリアでは例えば車の事故等の場合でも簡単に謝りません。法的な手続きをとる時、謝罪をしていると言って全て責任を押し付けられる分けでありませんが、日本式の『すみません』は誤解を招くことがあるので注意して下さい。

はじめからプロのアドバイスを求める

オーストラリアではどんなことでも弁護士や会計士などのプロに依頼することが多いです。最近はインターネット上にたくさんの情報があり大変便利に見えますが、その情報の根拠や正しさ、合法性は普通の人には中々判断できないものです。またその情報に基づいて取った行為がとんでもない間違いを引き起こすことも有り得ます。実際 当初にプロのアドバイスを求める方が結果的には安上がりというケースが多くあります。

無料の法律相談所

普通、弁護士に相談するときは費用がかかります。しかし経済的な事情がある場合は、下記の公もしくはコミュニティの法律相談所に連絡してみて下さい。

Legal Services Commission of South Australia
http://www.lsc.sa.gov.au/
無料法律相談電話番号1300 366 424 (月曜日から金曜日、午前9時から午後4時半)

Westside Lawyers
http://www.westsidelawyers.net/

Central Community Legal Services
http://www.unitingcommunities.org/central-community-legal-service

Women's Legal Service (SA) Inc
http://www.wlssa.org.au/

東田予志也(とうでん よしや)
下関生まれ広島育ち。小学生の時、両親、兄と4人でアデレードに家族移住。アデレードでの生活は今年で26年目になる。
アデレード大学ロースクール卒業後2008年に弁護士資格を取得。現在はRICHARDS LEGALのパートナー弁護士として活躍している。

RICHARDS LEGAL
• Level 1 - Office 4, 227-235 Unley Road, Malvern SA 5061
• 電話番号(直通): 0421 435 714
• Eメール: yoshi@richardslegal.com.au
• ウェブサイト: www.richardslegal.com.au/yoshiya-toden-jp/

利用者の声





中島 雅美さん(Masa&Associates Pty Ltd)

〈背景〉
Go Go Adelaideを拝見し、弁護士の東田先生の事を知りました。

〈相談をして良かったと思う事〉
相談内容が日本語で確実に伝える事が出来るのでとても良かったと思います。また、自力で行うには大変な労力と時間がかかる事も弁護士が行うと役所関係もスムーズに動き、結果、短期間でライセンスを取得出来ました。 東田先生をはじめ、法律事務所の先生方は皆大変優しく、優秀な方々ばかりでした。これからオーストラリアで長く生活していく上で先生方の意見が大変重要である事だと改めて思いました。

松島 茂生さん

〈背景〉
其れはもちろん二つの文化、オーストラリアと日本、に理解のある弁護士、さらに二つの言語、日本語と英語を使いこなす東田予志也さんの存在に大きなものがあります。私は今まで40年近く永住し、いつもオーストラリアの弁護士を依頼して来ました。幸運にもいつもいい弁護士に恵まれていたせいか、問題は良い解決に導かれて来ました。しかし問題の解決は優れたコミュニケーションに勝るものはありません。

〈相談をして良かったと思う事〉
二つの言語の違いに悩まされる私たち日本人にとっては、言語の問題がどのくらいうまく解決でき、双方の理解が深まったかによって問題解決に大きな違いが出てくるのではないかと思われます。いつも問題になる事は日本人が英語を使って説明する時に必ずと言っていいほど説明不足があり、相手に誤解を招いてしまう事です。担当者が双方の言語を使う事が出来、言語の背景にある文化の違いを理解している事は、法律上の交渉について大きなプラスになり、東田予志也さんが私のケースを担当してくださった事は、クライアントにとって恵まれたケースだと考えられます。





角倉 卓馬さん

〈背景〉
私が土地を買うことを考えた時、やはり高額の買い物であり、今まで土地売買の経験もなければ知識もなく、不安が先立ちました。そこで、以前から親交のある東田さんに相談をしました。

〈相談をして良かったと思う事〉
実際、土地購入の書類や手続きは、とてもスムーズに進みました。しかし、銀行内での引継ぎミスで、土地権利書の受け渡し(セトルメント)の延期が発生し、売り主に延期した日数の利子を払う必要ができました。東田さんに相談すると、銀行にその過失を指摘し、延期した日数の利子を銀行が負担するよう話をつけてくれました。 大きい買い物をする不安がありましたが、東田さんの説明はとても丁寧で分かりやすく、安心出来ました。誠意のある対応の中、トラブルに対しても迅速に対応して頂き、納得のいく解決を得て、東田さんに心から感謝しています。これからも、何かあればいろいろと相談させて頂きたいと思います。