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Interview

着物の流行など

年代によってデザインが変わり、染料が変わるため、発色が変わってきます。新しい時代になると形も変わってきて、より西洋的な生活に合うように変わってきているのです。現在の着物は袷(あわせ=表地と裏地が合わさっているのでこう呼ばれる)がスタンダードですが、江戸時代は表地と裏地の間に真綿を間に挟みこんで、着物の暖かさを保つとともに、しわになりにくい工夫がされていました。現在の着物は重いイメージがありますが、江戸時代の着物は真綿が入れられても、とても軽かったのです。汗を吸っても蒸散できる機能性、日常着として使われていたという事ですね。

エキジビジョンでの着物以外の展示品

今回の取り扱う展示物がちょうど150年ぐらい前のものを中心としているのです。メルボルンが発展し始める時期に、姉妹都市の大阪が一番発展し「天下の台所」と呼ばれていたこと、当時の大阪の人々はどのような暮らしをしていたかを知っていただきたいということです。男性用の上下(かみしも)、女性用のお歯黒の道具、珍しいものでは江戸時代の大阪の髪型を復元したミニチュアなども日本から持ってきました。それに伴い、髪飾りや、メーキャップの本なども展示しています。どうすればたれ目をつり上がり気味の目に見せる事が出来るか、眉の書き方等、江戸時代のメーキャップのハウ・トゥー本ですね。日本では江戸時代中期以降から本の出版が盛んになってきます。江戸後期から幕末になる頃には既に沢山の本が出版されていたのです。当時の日本の識字率はすでに大変に高く、大阪は都市部で特に識字率が高かったこともあり、人々の知識欲を背景に多くの書籍が出版されていました。また、その時代を引き継いだ明治・大正・昭和初期までの着物も併せて展示しています。

今回の展示で一番古い着物

170年前のものもありますが、大体150年前ぐらいのものを出品しています。
着物は約60点、前半と後半で30点ずつ展示します。

来場者へのメッセージ

ぜひ今の着物との違いをご覧ください。大阪はよく京都と比較されますが、裕福な経済都市大阪で着られた着物の豪華さを見ていただきたいです。着物を通して、現在の大阪のイメージとは異なる、当時の大阪の文化度の高さを感じてください。粋という漢字は江戸では「いき」と読みますが、上方では「すい」と読ませます。大阪には江戸の粋とはまた違う色気のある、はんなり、ほんわかとした艶のある世界観があるのです。また「くだらない」という言葉もありますが、これは上方が発信地で、江戸に下るほどの価値が無いものという語でもあります。江戸からみれば、京都が文化が出て行く場所(発信地)であるかもしれませんが、京都で文化をつくっていたのは大阪の経済力なんです。それを今回の展覧会を通じて知っていただけたら幸いです。また、日本でも殆ど展示されていない、髪型を模した物など珍しい展示物もありますので是非ご来場ください。

今後のプランの延長でメルボルンから大阪に何か展示するものは?

現在はありませんが、検討していかなければならないと思います。

メルボルンの印象

2回目ですが、郊外に隣接した都市で風光明媚な場所ですね。ヨーロッパ的で、テムズ川を中心に発展してきたロンドンのような印象を受けました。

今後の大阪、メルボルン間の交流に期待する事

大阪の人はメルボルンについてあまり知らないので、知ってもらう機会があれば嬉しいです。

大阪歴史博物館について

大阪市立博物館(昭和35年)が前身で私立博物館だったのが、2001年の11月に移転、オープンしたのが大阪歴史博物館。大阪という都市の成り立ちを古い時代の難波宮の成り立ちから、現代にかけてどういう風に発展、衰退の繰り返しの中で歴史を刻んできたのかが見られる博物館。