
シネマニア Film #06 ~ALWAYS 続・三丁目の夕日~
ストーリー
昭和34年春。東京オリンピックの開催が決定し、日本は高度経済成長時代に足を踏み入れようとしていた。取引先も増え、軌道に乗ってきた鈴木オートに家族が増えた。事業に失敗した親戚の娘、美加を預かることにしたのだ。しかし、お嬢様育ちの美加と一平は喧嘩ばかり。一方、一度淳之介を諦めた川渕だが、再び茶川の所にやってくるようになっていた。淳之介を渡したくない茶川は、再び芥川賞に挑戦しようと決意する…

シネマニア好き勝手寸評
オープニングの映像がひとつの目玉のように言われていますが、僕は前作のオープニングのほうが好きですね。確かに邦画の予算であのCGはすごいクオリティなんでしょうけど、正直、あんまりビックリもしませんでした。それならもう少し、日本橋近辺や東京タワーからの見た当時(昭和34年)の町並みなんかに凝って欲しかったかな。こだま号、飛行機の再現は良かったですね。乗り物は興奮しますね(笑)。羽田空港も素朴で良かった。
ストーリーは結構、練ったほうだと思いますが、色々と盛り過ぎたかも知れませんね。ちょっとお腹一杯みたいな…本来、一作で完結していたものだからストーリーの呼び戻しに、なんとなく前作よりチープになった感は拒めないですね。良くも悪くも、もう続編はやらない方がいいと感じました。
好きなシーンは鈴木オートの親父が軍隊の同窓会みたいなのに行って、死んだはずの後輩と再会し、家に連れ帰り一緒に酒を飲む場面ですね。翌朝、奥さんに後輩は帰ったのか?と聞くと「あなた昨日は一人で飲んでいたじゃない」って言われる下りはいいですね。ラストシーンよりもホロっときました。酒を酌み交わしている時に後輩が言う言葉がいいんですよ、「生き残った人間は思いっきりしあわせになればいい」というセリフ。なんか素晴らしくて切ないです。
それと、どうしようもないことですけど、前作より4ヶ月後の設定のわりには子役が大きくなりすぎているのと、あと一番気になったのはヒロミ。町を出て行ったわりには近くにいすぎ!そんな近所で舞台に出ていたら、当然知り合いにバレるでしょう。もうちょっと遠くにいたほうが感情移入しやすかったです。
昭和マニアの僕としてはストーリーも大事やけど、もっと街並、人の生活風景、当時の子供の世界、銭湯などを懐かしく描写してほしかったです。もしかしたら十分にされているのかも知れませんが、それでも物足りなく思えました。前作に見慣れたせいもあるのでしょうか?だとしたらこれ以上は贅沢な欲なのかも知れませんが…
昔を懐かしむ温かい感情と同じぐらい、今もいつか昔になるのだから、日々を愛しみながら生きなければ、とちょっとセンチメンタルに思いました。
(シネマニア評価:★★★★★/星10ヶで満点)




