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世界からの移民シリーズ Vol.2
韓国からの移民


人口、南北合わせて約7千2百万人。韓国内だけで約4千9百万人、世界の国別人口の26位と言われている韓国。面積、人口だけを見ればそれほど大きな国ではないが、世界に散らばる移民人口は世界7位にあたり、日本よりも移民人口が多い事が分かる。

その中でも最も多くの韓国人移民が住む国がアメリカだ。アメリカには約200万人もの韓国人が暮らしている。ロサンゼルス、ニューヨークのコリアン・タウンは観光地にもなっている。

 
パワーのある韓国の首都・ソウル

日本でも韓国人はよく目にする。日本への移民は、在日五世までいるので数字にはなかなか出せないそうだ。それでも韓国国籍を持った人は約70万人で少なくはない。数年前、ヨンさまブームで新宿・歌舞伎町のコリアン・タウンは物凄い熱気だった事を私も覚えている。

ではオーストラリアを見てみよう。韓国人の移民の歴史は50年、人口約5万人、永住権獲得順位8位の国だ。アメリカに比べれば全然大したことはないが、今急激に増えている。シドニーでは約3万人以上、アデレード、メルボルンも、合わせて約1万3000人が暮らしている。

それでは何故この様に海外に出ているのか?今回はこの韓国について話をしたい。

 
アデレードの韓国食材店
周知の通り、韓国人コミュニティーの存在は日本人にとっても身近な存在。なにしろ韓国食料品店には、日本人にも馴染みの魚介類や野菜はもちろん、時にはオーストラリアで手に入りにくい薄切りの肉類(すき焼きや焼き肉用)も置いてあるところが多い。
本来、食文化において日本と最も近い国のひとつが韓国ではないだろうか。大根や納豆といった海外に住む日本人が頻度高く欲しがるという食材が安価なのも利点だ。

 

ただ、大規模な韓国人コミュニティーの存在を目の当たりにするたびに、疑問に思うことがある。

「なぜこんな多くの人が移住してくるのか?」ということだ。

韓国の昨年の国内総生産(GDP)は世界第13位。
サムスンやLG、現代自動車など世界的に有名な企業もある。品質も良いし、値段が安いのがメリットだ。
しかし韓国国内経済の深刻さは予想以上だ。大学を卒業しても就職が厳しい状態が続いている。
18歳以上の100人中8人が職に就けずに暮らしている。簡単に言えば、今現在90万人ほどがニートという事になのだ。
韓国社会では就職の基準が凄く厳しく、大企業に就職するには第一に学歴、第二に英語が出来るか出来ないかが重視される。TOEIC の点数が900点以上でなければ見向きもされないそうだ。
「英語を母国語のように話せてから会社を探せ」 と言う話も出たくらいだ。

 

これらの点を考慮すると、移住の理由の第一位は「子供の教育」となる。
韓国人の両親は子供のために、かなり気を使っていると言われている。
安いものを食べさせない、少しでも良い噂を聞けば、自分の子供にそれをやらせる。
周囲の目を気にし過ぎ、少し見栄を張りすぎて、借金だらけの家庭も少なくないそうだ。
でもそのくらい投資しなければ、将来何も出来ない子供に育ってしまうと心配する両親が大半だ。「そのため初期留学(小学生)が盛んに行われている。「発音のためでもある」とこちらに住んでいる、ある韓国人が言っていた。発音が悪くても無視されるそうだ。

ソウルから40分程行った所に、子供たち向けの「英語村」という村がある。
その村は、4~5年前に教育実践場としてつくられたそうだ。働いている人は外国人で道の表示板までもが英語になっている。
その村では 「English only」と書いてあり、「韓国語を使えば刑務所行き」 など様々なユニークなエンターテイメントが並んでいる。今、韓国ではそのくらい英語教育に没頭しているのだ。 

英語村 雰囲気が外国
 

 では、移住の理由で「教育」以外で何があるのか?
 

韓国の人達はこのようなのんびりとした日々を
のぞんでいるのではないでしょうか。
教育の次に多かったのが経済問題だ。
韓国で暮らすより他の国で住めば給料も倍近くもらえるし、リラックスした生活が送れると言う現実だ。

現在の大卒初任給は、年俸1500万ウォン(150万円)~2000万ウォン(200万円)であり、平均賃金2500万ウォン(250万円)~2800万ウォン(280万円)である。

厳しい韓国社会は残業手当が95%なく、仕事が終わるまでは帰れない状態である。徹夜で仕事する人、週末出勤する人・・・・結局同じ年俸で長い時間働いている。移民をしたくなる気持ちも解るような気がする。

 

そのほかに男性ならば軍隊(徴兵)に行きたくないから移民する、結婚して姑の顔が見たくない、韓国に疲れを感じて、財産問題、みんなが行くから私も行くなどの理由があった。

日本と韓国、似ている部分が沢山あると思っていたが、実際全然違う所の方が多いのではないか。


つづく

次回は6月 「韓国の教育」+「母親と子供だけの留学インタビュー」予定

 

Reported by Ken

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