「ツール・ド・フランス」と言う言葉を聞いた事ある人は多いのではないだろうか?
本場ヨーロッパで大人気の世界最高峰の自転車レースで、美しい景色の中を舞台にトップアスリート達が競う自転車ロードレースだ。
まだまだ、日本では馴染みの少ない自転車ロードレースだが、「南半球のサイクリングの首都」と呼ばれるアデレードでは、この自転車レース観戦を楽しむ事が出来る。
それが、「ツアー ダウン アンダー」 なのだ。
南オーストラリア州内各地、及びアデレードを舞台に行われる ツアー ダウン アンダーは、10周年を迎え、今年からヨーロッパで人気の自転車レースシリーズ「UCI プロツアー」 に昇格し、ヨーロッパ外の地域で初の開催となった。
以前よりヨーロッパでは冬のこの時期に、シーズンの夏で調整をしたい有名選手が参加していたが、今年はUCIプロツアーの開幕戦と言うこともあり、より多くの有名選手が参加し注目された。
1月20日から27日の8日間にわたって行われた ツアー ダウン アンダー。
今回は、最終戦を観戦したので、リポートしたいと思う。


ツアー ダウン アンダー最終日、全長88kmのステージ6がアデレードシティーカウンシル ストリートサーキット (Adelaide City Council Street Circuit) で行われた。
今年は、去年までのトレンス・リバー周辺とノースアデレードを走るコースから、ライミルパークを周回し、ハットストリートに入る市街地特設コースに変更された。
元々、平坦なコースが多いツアー・ダウン・アンダーの中でも、完全なフラットコースで5.5kmの周回コースを16周走って行われた。

この日は、前日までの最高気温34度近くの日差しの厳しい夏日から一転、最高気温25度の、観戦には絶好の過ごしやすい日だった。
今レースは、日曜に歩行者天国になるランドルストリート近くに、大型モニター、レースのスタートゴール地点が設けられ、多くの人達がスタート前から観戦に集まり活気にあふれ、多くのレストランがお祭り騒ぎ状態。
盛り上がりが最高潮に達した2時30分過ぎ、レースはスタートした。
何を隠そう私は初の自転車レース観戦である。
最初の周回で見た、百数十台の自転車が猛スピードで一斉に走ってくる姿は圧巻だった。市街地コースと言う狭い道幅で万が一1人が転倒すると、あのスピードとあの車間では後続が全員こけてしまう。そんな心配をしていたが、プロだから、まずこけないのだろう。私の杞憂だった。
前半戦は、団子状態での争いだった。
5周目と10周目のゴールライン(中間スプリントポイント)では、途中タイムが計測され、上位3位には、6,4,2ポイントが加算されるので盛り上がる。5周目は、地元南オーストラリア大学(Uni SA)のアラン・デービス(Allan Davis)がトップになるなど、多くの観戦者が歓声を上げ、場内が盛り上がった。
マラソンレースを見たことあるが、自転車ロードレースを見るのは初めてだった私にとって、この周回コースは最高の観戦だった。
同じ場所で観戦していても、16回も目の前を走ってくれるので、毎回違う所を注目できる。
Top選手の表情だったり、走るコースラインのとり方だったり、真ん中の集団の状況、見ていて面白い。ただ、マラソンよりも、早く通り過ぎるので、カメラでサイクリストの表情を撮るとなると至難の業である。

このレースは、短距離で平坦と言うこともあり、マラソンで見られるような団子状態での走行が続いた。それでも最終的には、マラソンのように誰かがラストスパートして決まるのかと思っていたが、結果は、競馬レースのように最後の直線が勝負となった。
88kmと長い距離を走るのだが、ラストスパートで逃げ切れるほどの力量に差は無く(?)、最後の直線で勝負に出るまで、そして走りきるまで結果がわからないのだ。
これは、観戦していても最後まで息が抜けないので面白い。
実際、topが入った直後の2秒で、なんと112台がゴールしたのである。
それならば、運がよければ112台の誰もが優勝出来るチャンスがあるはず。と思うのだが、このstage 6で優勝したアンドレ・グライペル(Andre Greipel)は、classic, stage2,4,5でもステージ優勝していて、このツアー ダウン アンダーで総合優勝を果たしたのだ。やはり、最後の最後を決められるのは、プロ中のプロなんですね。
最後の数100mの追い込みでtopに追いつき、ほんの20cmほどの差をつけ、ゴールするタイミングは、鳥肌ものでした。
夏を代表するスポーツイベントが一つ終わりましたが、まだまだ色々なイベントが目白押しのアデレード。次は、クリプサルか、フリンジか? 皆さんもイベントに参加したら、体験談を寄せてくださいね。
個人的には、来年もこの最終日の周回コースに観戦に来たいなーと思ってます。
最終結果 (tour down under)
| 1 位 | Andre Greipel (ドイツ) | Team High Road | 18.46.18 |
| 2 位 | Allan Davis (オーストラリア) | Unisa - Australia | 0.15 |
| 3 位 | Jose Joaquin Rojas Gil (スペイン) | Caisse D'Epargne | 0.3 |
プロツアーランキング(個人)
| 1 位 | Andre Greipel (ドイツ) | Team High Road | 62 pts |
| 2 位 | Jose Joaquin Rojas Gil (スペイン) | Caisse D'Epargne | 38 pts |
| 3 位 | Mickael Delage (フランス) | Francaise Des Jeux | 30 pts |
トリビア
2007年のUCI プロツアーでは、オーストラリア人のカデル・エヴァンス(1977年生 ノーザンテリトリー出身 )が個人の部で年間総合優勝を果たすなど、オーストラリア人の活躍が目覚しく、国内での自転車レースの人気上昇が目覚しい。
2008年1月28日
TAKA

