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~ストーリー~

1960年代、オーストラリア内陸部。カトリック系の孤児院で育った4人の少年マップス、スパーク、ミスティー、スピット。同じ12月生まれの彼らは、自称「ディセンバー・ボーイズ」の仲間だ。
そんなある日、誕生日祝いとして年末の夏休みを海辺で過ごすことを許された彼らは、大喜びで出かけていく。だがそこで出会った若い夫婦が養子を欲しがっていると知った3人は、点数稼ぎの小競合いを始める。一方、最年長のマップスは美少女ルーシーと恋に落ち…。

「ハリー・ポッター」シリーズ第4作と第5作の合間に、別の映画への出演を望んだダニエル・ラドクリフ。彼の元に届いたたくさんの脚本から本人が選んだのは、4人の少年たちのひと夏の経験を描いた本作だった。彼の役どころは、最年長で少年たちを見守る兄のような存在、マップス。子供でも大人でもない、ラドクリフ君の特別な輝きに目が奪われる。初恋を経験し、複雑な思いに揺れ動く演技は、特にナイーブで絶品! 共演の子役3人も、いたずら盛りの明るい笑顔のかげで、家族の愛が欲しくてたまらない孤児を素晴らしい演技力で体現。さらに子供たちの目を通して描かれる海辺の住人たちの描写も、10年以上の歳月をかけて練り上げられた作品だけに重みがある。 (gooシネマ解説より抜粋)

 

~シネマニア 好き勝手寸評~

この映画の見所はなんと言ってもカンガルー島で撮影した風景です。物静かではありますが、それが逆に演出されておらず、手つかずの自然の様子が悲しげに、雄大に、映画のストーリーを引き立てています。明るく清々しい印象とは別なオーストラリアの切ない景色には心を奪われます。

個人的にはダニエル・ラドクリフの役者としての真の実力に注目して観ました。ある意味、『ハリーポッター』は原作の持っているカリスマ的な力が魔法のようなもので、役者個々の演技力にそれほど注目はいきません。魔法を使わないダニエルは果たして本物かどうか?というのが楽しみでもあり、不安でもありました。そして、個人的な結果としては不安的中…ですかね。

正直、この作品の中のダニエルはあたりさわりなく、悪く言えば風景に負けていますし、他の子役(眼鏡の子)に完全に食われています。ただし、脚本がなんとなく脇役的に書かれているので、「ん?わざとか?どないやねん?」と正直、よくわかりませんでした。そういう意味では次のハリーポッター以外の作品を観てみないと何とも言えないところではあります。

恋に落ちるシーンもなにか表現不足は否めないです。今ちょうど中途半端な成長期で、子供として可愛らしい年頃でもなく、青年としての魅力が出てくる年頃でもないので、個人的にはちょっとキツかったですね。多分ダニエルもあと2年後ぐらいにこの作品を見返すと「なんや俺、中途半端な年頃やってんな」とちょっぴり恥ずかしい気分になるんじゃないでしょうか。

あとは編集が上手くないですね、決して出来の悪い作品ではないのですが時々、「アレ?今のはなんや?」というシーンがある。遊びのつもりなのでしょうが、監督が真面目な人なのか、遊び切れていない感じがしました。

とは言え、やはりカンガルー島やオーストラリアの大自然を堪能できる作品ですので、皆さん一度、DVDをご覧下さい。

(シネマニア評価:★★)星5ヶで満点