AKKYの 「食」 レポート 第五弾!
レストラン・レヴュー 「 PIPERS of PENOLA 」
今回第 5 回(レストランレビュー)と次回の第 6 回(ワイナリー紹介)は Coonawarra (クナワラ) 特集 をしたいと思う。
ワイン好きの方はもちろんご存知であろうかと思うが、Coonawarra は、SA州にいくつかある有名ワイナリーエリアの一つ。
ただ アデレード からは、400km ほど離れているため、日帰りはかなりきつい。
およそ4時間から5時間のドライブとなるので我々は一泊二日で Coonawarra を訪ねた。
ワイナリーは次回のお楽しみということで、早速レストランを紹介。
Coonawarra のすぐ南に Penola という小さな町があり、ここにレストランがある。
町自体とても小さいし田舎であるので、日が落ちればかなり暗い。
そんな町の中にぽつんと素敵な建物がライトアップされている。

『PIPERS of PENOLA』
席数は24席なので非常にこじんまり。
内装、外装共にシックに落ち着いていて大人のレストランである。間接照明をとても上手に使っているので雰囲気が本当に良い。
土曜日の夜7時に我々が訪れたときはまだ一組しかいなかったが、8時をまわると満席になった。
我々はいつもどおり、クーパーズを飲みながらメニューを読む。事前にホームページで予習しておいたのとほぼ一緒。多少の変更もあったようだが仕入れによる事情と思われる。季節ごと4回メニューを変えるもよう。
よく吟味してオントレ2皿とメイン2皿。サイドディッシュを1皿オーダー。
程なくして、シェフが毎日つくるという自家製パンが運ばれてきた。一口サイズの小さなパン。もっちりとしているが外はパリッと焼きあがった絶品。パン好きにはたまらない。もう一つ欲しいところだがぐっとがまん。
次の一皿は予想外。
お店からのプレゼントでオントレのメニューにある
Cream of roasted parsnip soup with pedro Ximenes sherry を出してくれた。
シンプルだけど美しい。見た目からそんな印象を持った。一口飲む。
『 うまい!! うまいよこれっ!! 』
連れと二人で一気に飲み干す。
Parsnip(セリ科の植物)の非常にうまみ深いスープなのだが、ペドロヒメネス(前回紹介したスペインのシェリー酒)がさらにアクセントとなり香り高い一体感をかもし出している。加えてすこし塩がきつめで味の輪郭がとてもはっきりしている。
出来そうでなかなか出来ない一品。
スープの美味しさのあまり、この後の料理にとても期待がふくらんだ。
こちらのレストラン、アドバタイザーなどで何度か紹介されていて評価も高かったが、とっても田舎のレストランだし正直期待していなかった。しかしあまりにも見事な裏切り。
気持ちが盛り上がったところへオントレが運ばれてきた。
【オントレ】
mushuroom Vinegrette & rosemary powder
ホタテは表面が香ばしく焼かれているが中はほんのり暖かくちょうど良い塩加減、それに付け合せとして敷かれたリゾットとマッシュルームのビネグレットが素敵なハーモニー。
リゾットの火の通しが絶妙。お米のアルデンテ。
オーストラリアはパスタも米も柔らかすぎるが、ここのリゾットの米の硬さは言うことなし。味ももちろんグッド。
Seared Blue fin tuna crisp potato chips, radish and avocado salad, sesame seed dresshing. ($18)
radish and avocado salad, sesame seed dresshing
こちらにもリゾットが敷かれており、ツナとゴマと米の取り合わせが懐かしく、温かな気持ちになった。
大満足でオントレを終え。ワインをオーダー。
Henschke Barossa [Henry’s Seven] ($ 57)
Coonawarra に来てなぜわざわざ Barossa? とお気づきになるかと思うが、実はここに来る前に6軒立て続けにテイスティングをしたのだが、そのほとんどがShiraz とCabernet.
舌が疲れてしまったので、Shiraz とGrenacheのブレンドでちょっと違うテイストのワインに逃げたのがその理由。
重すぎず、タンニンも多すぎずテイスティング後の食事でも美味しくいただけた。
【メイン】
rattatouer & white been nage, parmesan form.
いわゆるラムチョップステーキとは別物。
これまた一工夫も二工夫もあった。
じっくりとローストしたラムは口の中でほろほろととろけるのに対し、外側はカリカリとして香ばしく、そのコントラストには目からうろこ。ラム独特の臭みも無い。
付け合せのラタテューユと豆はビネガーとピクルスで仕上がっていてさっぱりといただける。パルメザンとラムのだしで作られたと思う泡が見た目も楽しく嬉しい。
Trio of pork – crisp belly, fillet & twice cooked rillettew, chourcroute style cabbage,saled of mandarin and mustard fruit. ($28)
「Trio of Pork」 の名の通り3種類の料理法で仕上げられている。
1種類目はさっぱりと仕上げられたカツレツ。
揚げ物に弱い連れでも美味しくいただけた。油にも相当気を使っていると思われる。
2種類目は豚肉のステーキと言えば分かりやすいだろうか。
これもまた、柔らかく下ごしらえされた豚肉をジューシーに焼き上げた絶品。
3種目はローストポーク。
お肉自体には塩をしてあるのみ。これだけでも十分味わい深いが、下に敷かれたフルーツとからめられた甘めのキャベツを一緒に頂くと味にコントラストがつき肉の美味しさを引き立てる。
一皿で3つの幸せを堪能できる贅沢な一品。お店の看板料理でもある。
Creamed spinach with horseradish.($7)
ほうれん草をストックの中で煮込みクリーミーに仕上げた品でバターをほんのり感じる。ぎりぎりのレベルまで塩がきかせてあり少量食べてもパンチがある。このままでも美味しいが、パンにつけて食べるともっと美味いだろうと想像。
これは是非試してもらいたい。
& lemon churros.
【デザート】
Vanilla crème brulee ,macerated oranges & lemon churros.($15)おなじみのクリームブリュレだが、かなり厚めに表面がカラメリゼされており、バニラがきちんときいた濃厚なクリームが堪能できた。
レモン風味のチュロスはスペインの揚げ菓子。
クリームにつけて一緒に食べると幸せがさらに広がる。
Rum Baba with pistachio & mint, caramelised lady finger banana ice cream.($15)
caramelised lady finger banana ice cream
ブランデーケーキのラム版とでも言えようか。たっぷりとラム酒のきいたフルーツケーキは大人の味。横のバナナはキャラメライズされているが、それだけでバナナが素敵なデザートに大変身。これは是非家で試してみたいと思った。
食べ終わると、昼間のテイスティングの分と食事中のワイン、そして料理のレベルの高さで大満足の結果。
こんな田舎でも、素晴らしいレストランというのは存在しているのだと非常に驚いた。
要所要所で塩がきつめにきかせてあり、一皿一皿の料理の輪郭がはっきりしていた。東京で言うと代々木にあるフレンチ『レストラン キノシタ』に感じが似ている。
スペインのテイストあり、和のテイストあり、フレンチのテイストあり。シェフと少しお話させていただいたが非常に研究熱心という印象をもった。
サービスもとても良い。が一人で全てやっていて、驚いたと同時にもう一人いたらより決め細やかなサービスになると思った。
アデレードからは距離があるので簡単に行くことは出来ないが、チャンスがあれば是非訪れていただきたいお店である。
(取材日 2008年6月21日 土曜日)
GO ! 豪 !! アデレード FOOD REPORTER AKKY
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PIPERS of PENOLA
住所 : 58 Riddoch Street Penola SA 5277
電話 : 08-8737-3999
FAX : 08-8737-3666
Web : www.pipersofpenola.com.au
営業時間 : Lunch 12時~ ( 金・土・日)
Dinner 18時~ (水~土)
※ Weddings & Functions Available

