2007年の9月に契約。それから半年後、なぜオーストラリアに来ることになったのですか?
ワールドカップが終わってから、飛び抜けたレベルのオーストラリアに行って、プレーしたいなと思っていたんです。
社長も 「行ってこい。」 って背中を押してくれました。
でもその決断の時に迷ったのが、2009年に開催される女子ワールドカップ。
私が渡豪したのが2008年3月。代表監督も決まり、この4、5月で日本代表チームの結成と練習が始まるんです。だから今行くとチーム作りの中で損だなと思ったんです。ワールドカップにも出たいし、オーストラリアにも行ってみたいという葛藤がすごくあったんですけど、私の中でその決断のきっかけになったのは、前回のワールドカップの1、2位と日本の力の差。
いろんな人に相談して、代表活動が始まって日本にいないのは不利なんじゃないか、といろいろ意見をもらいました。

世界一強いオーストラリアの選手の中で私がどれだけできるか。私が東京に飛び出したときと一緒で、自分のことを何も知らない地域で自分がどれだけできるのかチャレンジしたい。
でも結果的に必要であれば最終的に呼ばれると思うのですが、「これだけやってきました。」 という結果をこっちで出さないとワールドカップにも呼ばれないと思うので、オーストラリアリーグでの結果が勝負なんです。
もう1つの強豪国であるアメリカでなく、オーストラリアを選んだのはなぜですか?
アメリカとオーストラリアって全然やり方が違うんです。
アメリカは日本みたいに大学ですごく盛んで、社会人はそれほど盛んではないんです。
アメリカやカナダには、男子にはプロがあるのでチャレンジしに行けますが、女子は全然充実してなくて、コーチに入ってスキルを磨くのが主流。
オーストラリアは小さい頃からクラブでやっていて、日本と違う歴史を持っている。広い世代に普及している、オーストラリアのやり方を見てみたいというのもあったんです。
アメリカとすごく迷ったんですけど、最終的にはオーストラリアに決めました。
やっぱり前回世界一のオーストラリアかなと思って。で、アデレードがやっぱ一番。
メルボルンにはワールドカップ MVP の選手がいるんですけど、オーストラリアの主力となる選手は、アデレードに結構多いんです。
その中の何人かが所属のウィルダネスチームに?
2人います。それに、今の代表 SQUAD に入っている選手がチームに4人います。
オーストラリアに来るとき、外国での生活に不安もあったと思いますが、実際こちらに来てみて実生活はどうですか?
来る前の不安は全然なかったです。「行きたいな」、「やりたいな」という思いだけでした。
生活もすごく面白いです。やりたいことに集中できるし、誘惑もないし。
誘惑って?
東京とかで「飲みたいな。」って言われたら、すぐに行っちゃうから。情けなし・・・(笑)
英語はどうですか?
全然だめです。単語でしゃべってます。単語も分かれへんから「何やったっけな?」とか日本語話してしまったりして、一番苦しいです。たまにそういう自分にイライラもします。
どういうときに大変って感じますか?
コーチの話すラクロス用語はわかるんで、こうやりたいんや、こう言いたいんやっていうのが解るんですけど、細かい部分が分からないときが一番苦しいです。
あと、質問したいときに話せない。聞くことはできるんですけどしゃべれない。だからそれは苦しいですね。
チームメイトとの英語のコミュニケーションは?
やっぱりチームでやりたいことがあって、それに向けてやろうとするときに、小さな部分は会話をしないといけないし、ディフェンスするときも会話をしないといけないし、わからないことは質問しなきゃいけないし、コミュニケーションはすごく大事やなっていうのはすごく思います。やっぱりしゃべれた方が相手の意見を聞けるし自分の意見を言えるし。

こうやりたいけど、でも言えないし、まあやってみようみたいなっていうのが大きいんで。やっぱり出されるがままの選手より、自分の意見を持って自分の意見とマッチしていく方がチームプレーもよくなると思います。チームプレーって無限大の可能性があるとおもうんです。ひとりが変わればどんどんチームが変わっていく。
だから共有していくのって大切だと思います。
自分の中でこんだけできる、でもまだこんだけできるって目標をどんどんどんどん立てられるじゃないですか。10人が10人とも変わらな、変われへんよりも1人のパスキャッチが10本中8本、それが10本中10本できるようになればまた変わりますし。それをすぐにチームに共有していく。
でも、だからこそ結構逃げ道があるというか。チームプレーの中でチームの底上げをする面に関しても、自分でやらないといけない部分もあるし、自分が意見を持ってその意見を話すっていうのは一番大事やから英語は必要だと思います。英語難しいけど。


