オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は4日、インフレ抑制を目指し、政策金利を12年ぶりの高水準となる7.25%に引き上げた。一方で、成長鈍化の可能性を示す一時的な兆候について言及した。
RBAは4日に月例の理事会を開催し、昨年第4・四半期に16年ぶりの高水準を記録したインフレを抑制するため、政策金利であるオフィシャルキャッシュレートを0.25%ポイント引き上げた。ここ2カ月間で2回目、2002年に始まった今回の引き締めサイクルでは12回目となる。
ただ、RBAのスティーブンス総裁は、家計の需要が鈍化し始めた「一時的な兆し」がみられると指摘。過去の利上げと世界的な信用収縮を受けた借り入れコストの上昇が、金融状況の「相当な」引き締めにつながったとの認識も示した。
シティのスティーブン・ハルマリック氏は「豪中銀は金融状況が極めてタイトになっていることを強調しており、利上げ局面の終えんに向かっているのではないかと考えられる」と述べた。
これを受けて豪ドルは下落、市場では5月の追加利上げの確率が低下し、豪債券先物は上昇した。この日これより先に発表された1月の豪小売売上高は前月比変わらずと、予想外に軟調な内容となり、燃料価格や借り入れコストの上昇に消費が圧迫されている可能性を示唆した。
今後は、4月23日に発表される第1・四半期の消費者物価指数(CPI)統計がカギとなる。
TDセキュリティーズのシニアストラテジスト、ジョシュア・ウィリアムソン氏は「RBAは4月に一息つく機会を自らに与えたようだが、インフレ統計は引き続き高水準となるだろう」とし、5月に政策金利が7.5%に引き上げられる可能性は依然あるとの見方を示した。
Yahoo News より

