Feature

今年で5回目を迎えるOzAsiaフェスティバル。オーストラリアとアジアの文化交流を目的としたアデレード恒例の人気イベントだが、昨年の韓国に続く今年のフォーカスは、日本。日本でも普段あまり親しむことのできない素晴らしいパフォーマンスや展示が勢揃いするこの機会をお見逃しなく!

心を奪い揺さぶるオーストラリアとアジアの音楽フュージョン。
3人のオーストラリア人巨匠と日本の名大鼓奏者によるまたとないコラボレーション。日本を拠点に活動するオーストラリア人音楽家Andy BevanとSteve Falkは、マリンバとディジェリドゥーが奏でる生の自然な音とフルートとソプラノサキソフォーンの叙情的な音色を見事に調和させ、リズムと管楽器、弦楽器が織りなすこの特別な夜を演出。協演するのは日本の重要無形文化財総合認定を保持する名大鼓奏者の大倉正之助とクラシックギター奏者でアデレード国際ギターフェスティバル演出家のSlave Grigorvan。

大倉正之助
大倉流大小鼓宗家故大倉長十郎の長男として生まれ、9歳で初舞台。能舞台の他、大鼓ソリストとしての地位を確立、古式奏法にのっとり至難の技とされる素手打ちにこだわり、大鼓という日本古来の伝統打楽器を通じ幅広ジャンルを横断しながら国内外のインタージャンルのアーティストとの活動多数。

すべてがそこにあるポップミュージックの宇宙 - ニューヨークタイムス紙評
ビートルズ風のメロディーを独自のJ-Popスタイルに取りこんだユニークなサウンドで評論家やファン達を歓喜させるトクマルシューゴは、素晴らしい才能を持つソングライターであり、50もの楽器を自由に操るマルチプレーヤーであると同時に自らの楽曲のすべての制作も手掛けている。ボーカルはすべて日本語だが、そのユニバーサルなメロディは言葉の壁を超えて全ての人のスピリットを高めてくれる。
対象:全年齢層

トクマルシューゴ
2004年にNight Pieceでアメリカデビュー。作詞、作曲、アレンジ、レコーディング、ミキシングと、自らの音楽のすべてを自身で制作する。2010年リリースのアルバム「Port Entropy」は日本のチャートで40位にランクインを果たす他、トクマルシューゴの曲は資生堂やJAL、SONYのTVCM、萩生田 宏治監督の映画「コドモのコドモ」のサウンドトラックとしても起用され大きな存在感を示している。
トクマルシューゴの歌の歌詞のベースは自らの夢日記からきていて、曲を作るとき自らの夢で見た違った面をそれぞれ描写できるように、なるべく多くの種類の楽器を使うようにしている。

アップテンポの曲でSwing !
超クールな東京バンドCool Wise ManとゲストボーカリストのLikkle Maiが、スカ、カリプソ、ロック・ステディ、ダブ、ルーツ・レゲエでいっぱいの素敵な一夜を演出。 独特のスカスタイルが60年代のオールド・ジャマイカサウンドに導いてくれるCool Wise Manは、Fuji Rock FestivalやAsagiri Jam、 Big Day Out Australia など国内外のフェスティバルにも出演。Likkle Maiはシンガーソングライター、プロデューサー、DJ、ラジオ・パーソナリティであり、自らレコードレーベルも経営。
対象:16歳以上

Cool Wise Man
1993年結成。主に東京のクラブで演奏し、2000年のファーストアルバム「Bad Ska」を含めこれまでアルバム4枚をリリース。また、Studio Oneの設立者Dee Jay KING STITTやDELINGER、カルカヤマコトなど多数のアーティストともコラボレーション。オーストラリアでも2008年のBig Day Out Festivalでトランペット奏者 Eddie TanTan Thortonと共演。
Likkle Mai
レゲエ歌手。1994年デビューの翌年Dry & Heavyにリードボーカリストとして加わる。日本と海外でのアルバムリリースの傍ら、アデレードのWOMADやBig Day Outなど海外のメジャーなフェスティバルに出演。2005年にソロ活動を開始後もFuji Rock FestivalやSummer Sonicなど多くの日本のイベントに参加しながら、日本ツアーを行う外国人アーティストへのサポートを提供。

日本伝統と西洋クラシックの高貴な融合
KOAN(公案)とは、禅宗において修行者が論理的な解決に依らない“悟り”を開くための課題として与えられる問題のこと。アデレード・シンフォニー・オーケストラ(ASO) コンサートマスターの吉本奈津子による、この世界初かつOzAsia独占公演では、多様で豊かな現代日本のクラッシック室内楽のサウンドを通じて音楽のめい想を体験することができる。
対象:全年齢層

吉本奈津子
3歳のときにバイオリンを始める。スカラシップを獲得してイギリスのユーディ・メニュイン音楽学校、マンチェスターの王立ノーザン音楽大学などで学び、数多くの国際コンペティションで受賞。ソリストとしてロンドン・シンフォニー・オーケストラ、東京シンフォニー・オーケストラなどで演奏し、2010年からアデレード・シンフォニー・オーケストラのコンサートマスター。
中村 明一
横山勝也他、多数の虚無僧尺八家に尺八を師事。伝統的な虚無僧を基礎にしながらもロック、ジャズ、現代音楽など幅広いジャンルで活躍。日本の外務省、国際交流基金他のスポンサーのもとクイーンエリザベスホール ( ロンドン ) 、ブルーノート ( ニューヨーク )など世界 30 ヵ国以上で公演。第 19 回松尾芸能賞、コロムビア・ゴールデン・ディスク賞などを受賞。

夢のような瞬間へのエスケープ。
Jirí Kylián(イジー・キリアーン)のDreamtimeは世界中で敬愛されるコンテンポラリーバレエ振付け師による5人のダンサーのための優美な創作。ペアとなっているLeigh WarrenのEscapeはアクションいっぱいの「動」と張り詰めた「静」のコントラストを表現し、魅惑的なコンテンポラリー・ダンサー 森山開次と突出した若手ピアニストのSimon Tedeschiがフィーチャーされている。Escape はWarrenが自然造形美の名作であり日本最大の洞窟である秋芳洞を訪れたときにインスパイアーされたもの。DreamtimeとEscapeの音楽はともに伝説的な作曲家、武満徹の作曲。

Leigh Warren & Dancers
Dreamtime –振付け師(choreographer) Jirí Kylián
Escape –振付け師(choreographer) Leigh Warren、Kaiji Moriyama
Featuring pianist - Simon Tedeschi

漫画のような雰囲気、ドタバタ喜劇、そして日本的ユーモアを愛する人に。
- コミックパントマイムの匠 -スコッツマン紙評 -

ウィットとスピードに富んだ動きのダンスと映像、漫画、コメディの狂乱フュージョン。コーエンブラザースの映画「バートン・フィンク」からインスピレーションを得たテンポの速い不思議なパントマイム体験を披露するのは日本のパントマイム劇団CAVA。 原稿の締め切りが迫った小説家のところに奇妙なキャラクターが原稿から飛び出てきて小説家を原稿の中に引っ張りこんでしまう。現実と不条理な世界の間にさまよいながら、小説家は不思議なハプニングいっぱいのワンダーランドにいることに気づくが…。 2010年のエジンバラフェスティバルで大ヒットとなったCAVAのオーストラリア初演。
対象:10歳以上

CAVA
2003年に黒田高秋、藤代博之と丸山和彰によって結成された日本のパフォーマンスグループ。3人は佐々木博康主宰の日本マイム研究所(JMS)でパントマイムのテクニックを習得し、結成前にフランスのアヴィニョン演劇祭でJMSと共演。言葉で説明できないことを表現するCAVAのパフォーマンスのメインテーマは不条理な関係を持つ普通の世界を表現すること。

World Embroidery Exhibition
伝統と技術、心を統合された100点以上の素晴らしい作品を展示。5大陸19ヵ国から作品が集められたこの展示会では、1600年に亘る日本刺しゅうの伝統と文化を作品や講演、教室、デモンストレーション、カタログなどを通して体験することができる。
展示オープニングイベント ― 9月1日(木)6:00PM
*要予約 rsvp.artspacegallery@adelaidefestivalcentre.com.au or Kristen Taylor 8216 8581
対象:全年齢層

日本刺しゅうセンター
米国ジョージア州ダンウッディにある日本刺しゅうセンターは1989年に田村修二氏によって設立された。日本刺しゅうセンターは「Nuido(縫道)」の追求を通じた日本刺しゅうの文化的継承と啓蒙促進を目的とした非営利の教育組織。縫道は理性、感性、精神性という3つの柱から構成されている。

日本映画祭
日本映画祭ではオーストラリア初上映となる映画6作品を含む、日本から直接取り寄せた10本の大ヒット作を上映。今年3月の東日本大震災から徐々に復興の段階に入っている日本だが、さらに被災者の方々の希望を奮い起こすためにドキュメンタリー映画「1000年の山古志」のチャリティー上映も行われる。日本の精神、文化、社会そして歴史により深く触れることができる日本映画祭をお見逃しなく。
上映される映画は未分類で、年齢制限の枠およびその規定に関しての情報は、後日上映予定日前に公開予定。(全ての外国語映画は字幕付き)  = オーストラリア初上映

日本映画際について
日本映画祭は2005年より毎年シドニー、メルボルン、ブリスベンで開催されており、最高の日本映画を提供している。国際交流基金の提供によりOzAsia Festivalの一環として、今年初めてアデレードで日本映画祭が開催される運びとなった。

着るだけでハンサムになれるスーツがあったら、どうしますか?
心優しくユーモアがある、だが不細工な容姿の主役・琢郎(塚地武雅)は母親の遺した定食屋で板前として働いている。その琢朗は美人なアルバイト店員寛子(北川景子)に恋をし、告白をするがあっさり振られてしまう。琢朗は振られた原因は自分の容姿に問題があるからだ、と思い込む。 そんなある日、紳士服屋の店員に「ハンサム・スーツ」を薦められる。それは整形なども思いつく前のことだった。こうしてゴージャスなモデル光山杏仁と、冴えない板前琢朗の二重生活が始まる。
全ては教室から始まった。絶望に打ちひしがれる母で、また氷のように冷たい教師である森口悠子は、自身の生徒の中から4歳になる愛娘を殺害した犯人を探し出す。一連の残酷極まりない行為の中で「告白」は強迫観念、処罰、報復の世界へと入り込む、心を突き刺すような映画。 「下妻物語」、「嫌われ松子の一生」のディレクター 中島哲也によるこの作品は、日本で話題の大ヒット作となった。
一流の医療従事者という前途有望なキャリアを放棄した外科医・当麻は地方都市の病院に赴任する。ある日、肝硬変を患った大川市長が搬送されてくるが、市長を救う手立ては臓器移植しかない。同じ頃、病院には臓器が一致する脳死状態の患者が入院していた。異論のある窮する事態の中、当麻は手術を施すべきか否かの選択に迫られる。地域医療といった現代の医療が直面する問題を浮き彫りにしただけでなく、誰もが関わる生命そして尊厳においての選択を描き出した珠玉の感動映画。 主君の仇討ちをした赤穂浪士47名の物語。日本の歴史に深く刻み込まれ、今も語り継がれている。           主君の名誉を守るため47人の浪士が切腹した実話から着想を得て作られたこの作品は、密命を全うするため他の浪士と共に名誉の死を遂げることを許されなかったある男の英雄秘話が描かれている。世界的に高い評価を得ている役所広司(SAYURI、バベル、うなぎ、Shall we ダンス?に出演)と日本アカデミー賞4冠獲得の佐藤浩市を始めとする豪華キャストが顔を揃える。
漫画、アニメシリーズを基にした映画で、電車事故で命を落とした玄野計と友人の加藤勝によって繰り広げられる。 二人は、他の死んだはずの人間と共に謎の大きな黒い球ガンツに召還され、最新兵器を装備した異星人との戦いを強いられるというゲームの中に。 果たしてガンツは虚構の世界か、現実の世界か。 大学生の計は、地下鉄で電車に轢かれ命を落とすが、勝と共に不可解にも黒い球体ガンツに召還される。そんな中、計はガンツの使命である戦いに目覚める。計と新たに加わった仲間たちは、ガンツのミッションのターゲットにされた異星人を殺し、ポイントを貯めていく。ポイントが100点に達すると、ガンツの世界から記憶を消されて解放されるか、好きな人間を生き返らせるかのどちらかを選択できることになるが…。
日本中を感動させたラブソング「ハナミズキ」をモチーフにした、人々の心に響く純愛物語。
ハナミズキの木に見守られながら成長した紗枝は、夢を叶え成功することを心に決めていた。そんな紗枝は、地元の漁師の跡取りの康平と出会い恋に落ちる。だが、遠距離恋愛の中で二人はお互いを思うあまり気持ちがすれ違っていく。やがて、紗枝の前に同じ夢を持った大学の先輩・北見が現れる…。 才能あふれる主演男優 生田斗馬が、この情熱的なラブストーリーで観衆の心を捉える。
情熱の中にある闇の部分を見事に描写した、誰もが深く共鳴するヒューマンドラマ。殺人を犯したある男と彼を愛するごく普通の若い女によって繰り広げられる物語。
恵まれない家庭環境で育ち心に闇を抱えている青年・清水。彼は、好意を寄せている佳乃と待ち合わせをするが、佳乃は清水との約束をすっぽかし裕福でハンサムな男と消え去る。置き去りにされた清水は、二人を追いかけ佳乃を殺害してしまう。ある日、容疑を避けいつも通りの生活を続けていた清水に、出会い系サイトで清水のことを知った光代から、メールが届く。二人は会う約束をし、直ぐに交際がスタートする。だが、交際が全く順調ではなかったら…。やがて、清水に容疑がかかり、警察が清水の行方を追う。光代役を演じた女優・深津絵里は、第34回モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞に輝いた。
2004年10月23日、新潟県山古志村は中越大震災に見舞われ壊滅的な被害を受けた。
強さ、そして団結力を見せながら故郷の復興作業に取り組む村人たちの絶え間ない努力を真摯に描く復興ドキュメンタリー映画。2011年3月11日、国内過去最大の地震が日本を襲った。地震の被害の規模は日が経つにつれ一層明らかになってきている。今回の大災害の中で「1000年の山古志」は日本中を勇気づけてくれるだろう。
武士が危機に晒されていた時代を背景にした、磯田道史の書に基づいた映画。
幕末から明治時代にかけ、日本は激動の時代に直面していた。その頃、加賀藩もまた経済危機に見舞われ、そのためある武士は御算用者として仕えることになった。家族を養うため、そして藩を救うため、やむを得ず彼は家財を全て売り払うことを決心する。理解ある妻の支えを得ながら、過酷な時期を乗り越えていくある武士の物語。
過去掲載記事
お米 Rice
-日本の味のふるさと-