

ダーウィンからアデレードまでの3,021kmをソーラーカーで4日間かけて走破するWorld Solar Challenge。1987年に始まり隔年(1987-1999年までは3年毎)開催され、世界的な注目度も高いこの大会は速さを競うのはもちろん、太陽エネルギー利用技術を通じて人々の環境への関心をさらに高めていく機会としても重要な位置づけとなっている。2011年大会のスタートとなる公式予選は10月16日。17日にダーウィンを出発して20日にはアデレード郊外の計測フィニッシュ地点に到着。そして、21日朝にアデレード中心のビクトリア・スクエアのフィニッシュラインのテープを切る。
太陽からの光エネルギーを太陽電池によって電気エネルギーに変え、それを電気モーターで動力としてタイヤを回転させて走行する電気自動車、ソーラーカー。World Solar Challengeはオーストラリアの眩い日差しを車体一杯に貼ったソーラーパネルに受けながら、太陽の高度や向き、日差しの強さ、雲の動き、樹木の陰、気温、風、路面の傾斜や状態など、刻々と変わる変化にうまく対応しながら平均時速100km前後のスピードでダーウィンからアデレードまでを一気に疾走する壮大なソーラーカーレースだ。
基本的なルールとして、1日の走行時間は午後5時までと決められているため、その時点に辿り着いていた場所でキャンプをしたり、近くの町まで戻って宿泊して翌朝のレース再開を待つことになる。また、途中7箇所のチェックポイントがあり、その都度運転手の交代が義務付けられているほか、コース上での自分たちのポジションなどを確認することができる。車両のメインテナンスも可能だが、車両についたほこりなどを払ったり、タイヤの空気圧の調整などに限られている。 自然の力を頼りにした、まさにグリーンな自給自足レースだが、科学技術に支えられたモノづくりとチームワークの集大成が試される3,021kmだ。
世界中のチームが参加するWorld Solar Challengeだが、Hondaのチームが1993年と1996年に連覇を達成するなど、日本も大きな存在感を示している。また、前回大会の2009年にはシャープ製の太陽電池を搭載した東海大学のチームが日本勢としては6大会ぶりとなる優勝をもたらしたことは記憶に新しい。日本を代表するラリードライバーの篠塚建次郎氏をはじめ、学生を中心とする19名のメンバーで構成された東海大学チャレンジセンターチームによる、地元オーストラリアのAurora、オランダのNuon、アメリカのミシガン大学などの強豪を抑えての圧勝。ダーウィンーアデレード間(アデレード郊外の計測フィニッシュ地点までの2,998km)を29時間49分、平均時速100.54km/hで走破という記録は、大会規定が変更された2007年大会の優勝記録(33時間00分、90.87km/h)を大幅に上回るものだった。
2011年の大会には2連覇を狙う東海大学はもちろん、芦屋大学、チーム沖縄もエントリーしている。グリーンエネルギーについて再認識しながら、日本勢の健闘を期待したい。 がんばれ、日本!
YOU遊アデレードVol.48掲載記事
World Solar Challenge
16 – 23 October 2011
http://www.worldsolarchallenge.org/home