
サマータイムも終わり、季節はいよいよ“実りの秋”、そして“食欲の秋”へ。おいしいものをドンドン食べたくなるけど、日本人の食の原点といえばやっぱり「お米」。お米のことをもっと知れば、さらに食事がおいしくなるかも。
小麦、トウモロコシとともに世界の三大穀物といわれている米。日本の文化や日本人の食生活から切っても切り離せない「お米」だが、生産量や1人あたりの消費量では他のアジア諸国と比べてそれほど多くない。世界で、そして日本で、お米の楽しみ方は様々だ。

米作(稲作)の始まりは1万年ほど前の中国で、日本には3千年ほど前の縄文時代から弥生時代にかけて伝えられたといわれている。高温多湿の気候が稲作に適していた日本ではその後栽培が飛躍的に発達し、米は食料としてはもちろんだが、地域の領主の勢力を示す指標(石高制)や農民が幕府へ収める年貢など、経済的な意味合いで使われることが多かった。これは明治時代に入って経済価値の交換機能が貨幣に集約されるまで続いたため、実際には農民は自らお米を口にする事はできなかった。現代のように国民の主食として日本人の多くが白米を食べるようになったのは、戦後になってからのこと。
現在世界中で食され、年間68,500万トン(*)生産されている米。その9割近くはアジア圏で生産、消費されていて、生産量の多い国は中国、インド、インドネシアと続き、日本は10番目。
日本にとってお米は、日々の生活様式にも関わりが深い特別な存在。日本の神道において供物として使われる代表的なもので、御神酒(おみき)と御塩(おしお)とともに「御米(おこめ)」として併用されてきた。日本各地で行われる夏祭りや秋祭りは、田の神への豊作祈願や収穫感謝に由来しているといわれている。
また、「米」という字を分解すると「八」と「十」と「八」となり、八十八もの手間をかけて作られるお米には八十八の神が宿るので「米」といわれるという説もある。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」― お米は日本人の慣習や精神の持ちようにも深く根ざしている。
世界中で栽培される稲の種類は大きく分けて2種類。
ジャポニカ米(短粒種/ Short-Medium grain):
日本で栽培、消費されているお米はすべてこの種類。形は丸みのある楕円形で水分が多く、粘り気があるため箸を使って食べやすい。つやが出るのも特徴。炊いたり蒸したりして食べる。オーストラリアでは「Sushi Rice」として販売されていることも多い。
インディカ米(長粒種/ Long grain):
縦に細長い形で粘りけが少なくパサパサとした食感。中国やインド、タイ、ベトナム、マレーシアなどで多く作られ、世界的で最も生産量が多い種類。炊くというよりはパスタのように鍋で煮て調理する。ピラフやカレーなどに適している。
また、デンプン成分によって「うるち米」と「もち米」に分類される。「うるち米」は、20%前後のアミロースと80%前後のアミロペクチンからできている一般的な「お米」のことなのに対して、「もち米」は粘り気が強くなるアミロペクチンのみでできているためさらに粘り気が強く、お餅やお赤飯などを作るとき使われる。
さらに、加工によっても分類は様々。
日本には様々な銘柄があり、それぞれ独特の特徴やおいしさでお米の文化をより豊かに築いている。
お米は様々な食品に加工されることで、まさに一味違った楽しみを提供してくれている。
【お米は太りにくい】
お米に含まれる糖質は、肉やバターなどに含まれる脂肪分よりも優先的にエネルギーとして消費されやすく、また、お米に水を吸わせて炊きあげるご飯は水分を多く含むために量のわりには低カロリー。さらに粒のまま食べるお米は消化、吸収がゆっくりで体に脂肪をためるホルモンの分泌も緩やか。お米はヘルシーな食材でもある。
【茶わん一杯のご飯は稲3株分】
茶わん一杯のご飯を150gとした場合、水分を含む前のお米の量は60-70g。米粒の数としては3,000-3,500ほど。稲穂1本からとれるお米は約40粒で、稲1株には25本前後の稲穂がついているので、茶わん一杯のご飯には稲が3株も使われていることになる。
お米を大切に! & 食べ過ぎにご注意!
商品写真撮影協力: LITTLE TOKYO
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